無関心な女子生徒は御曹司に迫られる ②【御影玲王】【ブルーロック】 (ページ4)

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51.約束ページ4

やっと全てのプログラムが終わった。

私の出る予定だった玉入れと部活動対抗リレーは言わずもがな何の役にも経っていない。

リレーなんてどんどん抜かされるし玉入れだって全く入る気配もなかった。

恐らく一個も入ってない。
だが周りのクラスメイトも入っておらずついこっちに欲しいの長身の凪だろ……と思ったくらいだ。

私の場合、競技以外にも色々ありすぎた気がするのだが。

私はぐったりしている間に、閉会式という名の長い話が終わる。
さっさと片付けて帰ろう。私は席に戻り、荷物をまとめていた。

「A！おつかれ！玉入れめっちゃ可愛かったよ！」

あのごちゃごちゃを可愛いというのはあやくらいだろうな。

「おつかれ。あやはおめでとう」
あやはなんのことか察するとまたすぐ顔を赤くする。

「ふっ」

私はそんなあやを見て思わず笑ってしまう。
恋をすると女はこんなにも変わるものなのか。

「ちょっと、笑ったでしょー！」
顔を赤くしながら怒るので、あまり怖くないな。

私はあはは〜と軽い笑いを零しながら、大人しくぽかぽかと全く痛くない叩きを受け入れる。

「ってそうじゃなくて。来週の土曜日遊びに行かない？」

「大丈夫だけど、あやは部活は？」

「オフなんだよ〜」

「せっかくのオフなら先輩と出かければいいのに」

私は思ったことをそのままあやに話す。
せっかく付き合えたのだから二人で出かければいいのに、と。

「うん。先輩も来るよ！」

「いや、私要らないでしょ…」

なぜ私が二人のデートに同行しなければならないんだ。
絶対要らないだろ、私。

「ともりも！」
「…何しに行くの？」

なんだそのメンツは……少し怪しんだ私はそうあやに聞く。

「その日のお楽しみ！」

あやはそれだけ言い、戻って行った。

(まぁ、あやと先輩がいいならいいか。ともりもいるし)
私はそう考え、荷物を持って移動した。

＿＿＿＿＿＿＿あやに騙されたとも知らずに