無関心な女子生徒は御曹司に迫られる ②【御影玲王】【ブルーロック】 (ページ24)

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71.死ぬ… ページ24

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いきなり立ち上がるならそう言ってほしい。

私はバランスを崩し、前の方へ転びそうになる。

「ちょっ…！」

私は前のめりになりながら、目を瞑る。

だが地面にぶつかる衝撃はいつまでも来なかった。

「あ、ぶなかった……。ごめん」

凪が転ばないよう私の腹に腕を通して支えてくれているようだった。

…足、軽く浮いてるけど。

「退くなら一言声かけて」

危ない、と付け足して凪にそういう。

「…ごめんなさいでした」

凪は見るからにしゅん……としており、まるでいたずらで叱られた大型犬のようだった。

私はすぐ離してくれるだろうと思い、しばらく待つ。

がなかなかその気配がない。

「？」

私は疑問に思い、チラッと凪を見る。

＿いや近

そんなことを思っていると、凪が腹に回してる腕に軽く力をいれる。

「うぇっ…！」

＿＿死ぬ…

凪にとっては軽くでも、私にとっては結構な強さだ。

ただでさえ軽く足が浮いてる。逃げられるわけがない。

「ちょ、離して、死ぬって」

「…女の子ってこんなに小さいの？」

その辺の男子高校生よりはるかに大きい凪からすればどの女子も小さいだろ、という冷静な私が心の中でツッコむ。

「そうなんじゃ、ないの」

「ふーん…」

凪は自分で聞いておきながら興味なさそうにそういうと、私の腹に通している腕の力を緩める。

だが足はほとんど爪先立ちで、凪はそのことに気づいていないようだった。

「…お前ら、何やってんだよ」

ちょうど来た玲王が眉を顰めながら言っていた。