無関心な女子生徒は御曹司に絡まれる【ブルーロック】 (ページ10)

今日:25 hit、昨日:4 hit、合計:68,207 hit

9.なんで？ページ10

一週間後＿

「俺、サッカーやるんだよね。めんどくさい」
なぜこいつは私に話しかけてくるのだろうか。

ペナルティ課題の件が終わった後、なぜか私に話しかけてくる頻度が多くなった。

話しかけてくる回数もそうだし、何よりこいつ、授業中に寝てる回数が少なくなった。
いや他の人からすれば午前の授業はほとんど寝ているのであまり変わらないようにも見えるだろうが。

「そうですか」
「そ〜、あのお金持ちの人にやるぞって…」

凪は机にこちらを見ながら机ん突っ伏している。
金持ちなんてこの学校には結構いるだろ、と心の中で思う。

＿というかそいつ、強引だな

「あれ、知らない？やっぱり君って変だね」
こいつは無自覚に人を煽るのだろうか？タチが悪い。

「金持ちなんて、この学校にはまあまあいるでしょ」

「レオだよ」
「…そう」

誰だかわからなかったが適当に返事をした。
まず第一として、興味がない。

「もしかして知らない？俺でも知ってるのに」

なんなんだ、こいつは。
この煽りが無自覚ならほんっとうにタチが悪い。腹立ってきた。

「…知ってる知ってる」
これ以上探りを入れられるのは面倒なので知ってるフリをした。

「本当に変だね。」

次の授業が始まるチャイムが鳴り、クラスの生徒が徐々に席についていく。

「次ねるー」
「ご自由にどーぞ」

なぜこんなに話しかけてくるのか、本当に理解ができない。

私は何かこいつのお気に召すようなことでも言っただろうか。

昨日のことを思い出すが、全く思い浮かばない。
てか表情ひとつとして変わっていなかった気がする。

表情が出にくいやつほどわかりにくいものはないな、と寝ている凪をちらっと見ながら思った。