39.体育祭2 ページ40
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ひんやりマフラーのおかげでだいぶ楽になった。
顔の赤みも引き、これなら競技に出られそうという所まで回復した。
「お、大丈夫そ〜?」
暑さで弱っていた私を看てくれていた。
あやと今は委員会の仕事でいないが、ともり二人に感謝だ。
あとひんやりマフラーを貸してくれた御影にも。
「うん、これありがと」
「あ、全然いいよ」
私は借りていたあやの小型扇風機を返す。
彼女はそれを受け取り、バッグの中に入れる。
私の体質は汗がでにくく、熱がこもりやすい。
そのため暑さに弱く、体調をすぐ崩す。
「1年の頃は軽く体調崩して寝てたもんね〜」
あの時よりは強くなった?と笑って言うあや。
「変わってないと思う。私一生サウナ入れない」
私はそう言うとあやも確かに、と笑って同意する。
「お、大丈夫そーか?」
すると後ろから御影が話しかけてくる。
「うん平気。あとこれ、ありがと」
私は持っていたひんやりマフラーを御影に返す。
だが御影は一向に受け取ろうとしない。
_なぜ受け取らないんだ…?こいつ…
「体育祭終わるまで持ってていい。また暑さにやられるかもだろ?」
…確かに自分の出る競技が終わる度にあの状態にならないとは言いきれない。
それに体育祭というものは「集まれ」と言ってから始まるまでが長い。
その間にやられるかも。いや、この日差しでは間違いなくやられる。
「……お言葉に甘えて」
そう言って私はひんやりマフラーを渡すために伸ばしていた手を引っ込めた。
「…そういえば今なんの競技やってるの?」
私は暑さにやられていたため、体育祭の内容を全く見ていなかった。
だから現在なんの競技をやっているのかわからない。
無論、プログラムの内容も知らない。
「いまは…障害物競走かな」
あやはプログラムを見てそういう。
私も彼女の持っているプログラムを見て、もう半分くらいなのかと思っていた。
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咲夜(さくや)(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (8月29日 20時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
すず。(プロフ) - ピッピさん» きゃ〜!ありがとうございます〜!頑張ります!! (5月20日 10時) (レス) id: f49f4342a5 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - やばい...この作品メチャクチャ好きだ..._:(´ཀ`」 ∠):更新頑張ってください! (5月19日 22時) (レス) @page10 id: 71d22da1c4 (このIDを非表示/違反報告)
すず。(プロフ) - アルです!\(●°ω°●)/さん» ほわ〜!ありがたきお言葉!!励みになります! (2023年4月13日 7時) (レス) @page24 id: 7bdbac9abd (このIDを非表示/違反報告)
アルです!\(●°ω°●)/(プロフ) - この小説好きです!!いつかチムホワも出て欲しいです!!応援しています (2023年4月12日 7時) (レス) id: f6a6e363df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず。 | 作成日時:2023年4月6日 4時