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38.体育祭1 ページ39

御影に部活の練習試合を見にこないかと謎に誘われた次の日

快晴

めちゃくちゃ快晴。雲ひとつとない

日差しがツンツンと肌に刺さっている感覚があるほどの天気だ
体育祭はプログラム通り順調に進んでいた。

「………ムリ…」

どれだけ暑さ対策をしても暑いものは暑い。真夏かよ…

ともりやあやもそんな私を心配して小型扇風機やタオルやらを貸してくれる。

こんな状態で、競技できるのだろうか。

「城望さん、だいじょぶ?」
凪がひょこっと心配そうな顔でそう言う。

「この子、暑さにすっごい弱いんだよね…」
あやは小型の扇風機を私に向けながら凪に説明する。

凪はいつものように口をバッテンにさせて言う。
「おれ以上に弱いね……」

私はそこまで体調悪そうに見えるだろうか。

「うぅ〜…あっつい…」

あまり頭が回らない状態で、あやの持っている扇風機に近づく。

「でもレアなAちゃんが見られるね…」

濡れタオルを貸してくれているともりは暑さにやられている私を見てそういう。

そんなしみじみと言わないでくれ、ともり…

「おーい、凪いるかー?」

おそらく御影であろう人物の声が聞こえてくるが、今はそれどころじゃない。

水を頭から被りたい気分だ。

「あ、凪いたいた。ってうおっ。城望、顔真っ赤じゃん」

「あつさに弱いんだって〜」
凪が覇気のないだるそうな声で御影に説明している。

「あー、なるほどな。ちょっと待ってろ」

御影はそう言うとまた自分の椅子が置いてあるクラスの方面へ戻っていく。

(頭回んない…。暑い…死ぬ……さよなら……)

私は思考が回らない中、そう思っていた。

すると後ろから首周りにひんやりしたものが巻かれた。

(…なに?)

まだ少しぼうっとする頭を動かし、首に巻かれたものを見る。

「…氷枕…?」
「みたいなもん。御影製品の充電タイプのひんやりマフラーってやつ」

かなりひんやりする。先ほどまでのこもった熱がどんどん吸われていく感覚がした。

私は首に巻かれているひんやりマフラーを握り、頬に当てる。

「ははっ、ひんやりするか?」

「うん…」

私はしばらくそのひんやりマフラーを頬に当てていた。

「レオ〜、俺のないの〜?」

「凪のも向こうにあるぞ。てか俺お前呼びにきたんだよ、いくぞ!」

お礼、言わないと…

「御影、ありがと」

私は御影にお礼をいう。
御影のおかげでだいぶ楽になった。

「おー。まだ持ってていいからな〜」

そう言って御影は凪を連れてこの場を去ってった。

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設定タグ:ブルーロック , 凪誠士郎 , 御影玲王   
作品ジャンル:恋愛
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咲夜(さくや)(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (8月29日 20時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
すず。(プロフ) - ピッピさん» きゃ〜!ありがとうございます〜!頑張ります!! (5月20日 10時) (レス) id: f49f4342a5 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - やばい...この作品メチャクチャ好きだ..._:(´ཀ`」 ∠):更新頑張ってください! (5月19日 22時) (レス) @page10 id: 71d22da1c4 (このIDを非表示/違反報告)
すず。(プロフ) - アルです!\(●°ω°●)/さん» ほわ〜!ありがたきお言葉!!励みになります! (2023年4月13日 7時) (レス) @page24 id: 7bdbac9abd (このIDを非表示/違反報告)
アルです!\(●°ω°●)/(プロフ) - この小説好きです!!いつかチムホワも出て欲しいです!!応援しています (2023年4月12日 7時) (レス) id: f6a6e363df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すず。 | 作成日時:2023年4月6日 4時

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