32.体育祭前日3 ページ33
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『部活動対抗リレー文化部に参加の生徒は集まってください』
部活動対抗リレーは運動部と文化部で分かれてるらしい。
両方一気にやってしまうと人数が多くなってしまうからか。
「私行かないと」
「え〜、綾海先輩のとこ?」
重症だな、これ。
こうなったあやは少し…いや、かなり面倒くさい。
「すぐ帰ってくるってば」
「ん〜」
あやは渋々私から離れる。
ふぅとなった私はもう集まりかけている招集場所に急いだ。
「A、遅かったな」
「ひっつき虫がおりまして」
「明倉か?」「そうです」
先輩と入れ違いな感じで来ましたよ、と付け足して言う。
部長_綾海先輩は少し残念そうな顔をしていたのを私は見逃さなかった。
(私を間に挟まないでくれよ…)
私は眉を下げてため息を吐きながら肩を落とす。
あっという間に部活対抗リレーの集まりは終わり
私は先ほどまでいた場所にいく。
『部活動対抗リレー運動部に参加の生徒は集まってください』
次は運動部の方の集まりか。
凪はまだ先ほどの場所で寝ている。
_でかいと隅にいても目立つな。
「凪、起きて」
私はしゃがんで凪の肩をツンツンする。
だが「うーん」と言って起きる気配がない。
私は凪を何度か起こしていると、後ろからポンっと手を置かれた。
「み゛ッッ!!」
後ろに人がいるとは思わず、驚いて変な悲鳴をあげる。
誰だと思い、後ろを振り返ると御影が「ぷっ」と言いながら笑っていた。
凪を連れにきたのだろう。
私は凪をゆさゆさと揺らしながら起こす。
「ふはっ……なんだ…『み゛ッッ』って……ふっ…」
笑っている御影は無視して。
「凪、起きて」
「はー…。凪それじゃ起きねーんだよな」
ようやく落ち着いた御影がそう言う。
そんなに変な反応しただろうか。
驚いたらみんなあんなものだろう。
私は御影に凪を任せて、その場から少し離れる。
御影は凪を連れて招集場所に向かっていった。
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咲夜(さくや)(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (8月29日 20時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
すず。(プロフ) - ピッピさん» きゃ〜!ありがとうございます〜!頑張ります!! (5月20日 10時) (レス) id: f49f4342a5 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - やばい...この作品メチャクチャ好きだ..._:(´ཀ`」 ∠):更新頑張ってください! (5月19日 22時) (レス) @page10 id: 71d22da1c4 (このIDを非表示/違反報告)
すず。(プロフ) - アルです!\(●°ω°●)/さん» ほわ〜!ありがたきお言葉!!励みになります! (2023年4月13日 7時) (レス) @page24 id: 7bdbac9abd (このIDを非表示/違反報告)
アルです!\(●°ω°●)/(プロフ) - この小説好きです!!いつかチムホワも出て欲しいです!!応援しています (2023年4月12日 7時) (レス) id: f6a6e363df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず。 | 作成日時:2023年4月6日 4時