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27.不機嫌だった理由 ページ28

「あ、あとさ」

こいつまだ帰らないのか。
HRまであと十分とちょっとだぞ。

「昨日なんであんなイラついてたんだ?」

「あ〜」

御影は昨日の朝、私がなぜ機嫌が悪かったのかを聞いてきた。
もちろん、理由はあるがあまり言いたくない。

「恥ずかしいので言いません」

「はぁ?なんでだよ。じゃあ俺も昨日の許さねーぞ」

なんだその子供のような脅しは。
彼は子供のようにむすっとしながら、私に効きそうもない脅しをかける。


_というかなんか、遠慮がなくなってないか?





「…親父と喧嘩したの。」

これで満足か、と言わんばかりに私はため息をこぼす。
なぜ同級生に自分の父親と口喧嘩をしたことを話さねばならないのだろうか。

「ふーん…」

なんでそんなニヤついた顔をしているんだ…。
私は事実を言っただけだ。

口論したのは事実だし
彼のニヤついた表情に反応するのも面倒だから放っておいた。

実際に昨日の朝に父と口論し朝はギリギリでそのまま飛び出したのだ。


「お前、それだけであんな不機嫌になるなんて子供っぽいとこもあるんだな」

お前には言われたくない。
私は口には出さず、心の中でつぶやいていたがどうやらまた表情に出ていたらしい。

「なんだよその顔」


_やっぱり遠慮、なくなってるよな。
新学年のクラス表を見に行った時や、昼食の時の優男感が今はあんまり感じない。

「別に」

私は思考を放棄し、御影の言葉にそう返事をする。
「あと時計、見て」

私は目の前の椅子の背もたれに腕をかけている御影にそう促す。

「そろそろ戻んねーとな」
御影は立ち上がり、そういうとクラスを後にした。

______________

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設定タグ:ブルーロック , 凪誠士郎 , 御影玲王   
作品ジャンル:恋愛
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咲夜(さくや)(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (8月29日 20時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
すず。(プロフ) - ピッピさん» きゃ〜!ありがとうございます〜!頑張ります!! (5月20日 10時) (レス) id: f49f4342a5 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - やばい...この作品メチャクチャ好きだ..._:(´ཀ`」 ∠):更新頑張ってください! (5月19日 22時) (レス) @page10 id: 71d22da1c4 (このIDを非表示/違反報告)
すず。(プロフ) - アルです!\(●°ω°●)/さん» ほわ〜!ありがたきお言葉!!励みになります! (2023年4月13日 7時) (レス) @page24 id: 7bdbac9abd (このIDを非表示/違反報告)
アルです!\(●°ω°●)/(プロフ) - この小説好きです!!いつかチムホワも出て欲しいです!!応援しています (2023年4月12日 7時) (レス) id: f6a6e363df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すず。 | 作成日時:2023年4月6日 4時

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