煉獄先生振り向いて

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_________貴方が炎畑Aさんですね、はじめまして、杏寿郎の母の煉獄瑠火と申します。この度は、息子の手厚い看病……誠にありがとうございました。











女性は深深と頭を下げてくる。


『あああ、頭を上げてください！奥さん！いつもこちらがお世話になっているんですから！！』


「奥さん…………………」


『ああ！！すみません！』

「いえいえ、謝ることは無いです。貴方がよろしければ名前で呼んでいただいて大丈夫ですが……」

『で、では瑠火さん！頭を上げてください！いつもこちらがお世話になっておりますので当然のことをしたまでです！』









後ろから、「そこからやり直すのか！！」というくすくすとした笑い声が聞こえた。






『あ、順番が違いました、すみません！お邪魔します。忙しいところお伺いしました。炎畑Aです、』





「ぷッ！！！‪」


千寿郎くんが吹き出した。


男性も堪えている。


煉獄先生も同じように堪えている。





「ふふ、思った通り、可愛らしい方ですね、そんなに謝らなくていいんですよ。私の隣のこの方は、槇寿郎さんです。」


『えっと、……杏寿郎先生のお父様ですね！…………………はじめまして！炎畑Aです！』





「…………………ああ、」









正直迷ってしまった。




”はじめまして”と言うか言わないか。


槇寿郎さんは私がその言葉を発した時、ビクッと肩を震わせていた。


やはり言わないべきだったか、









こつして見ると、杏寿郎さんって………お母様似だったんだなあ。







『煉獄先生ってお母様似なんですね。』

「よもや！」








うっ！！








慌てて口を抑える。



危ない、というか、もうダメだ、危険が危ない状態だぞ！


「Aさん、良かったらその続き聞かせてもらってもよろしいかしら？」









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