煉獄先生振り向いて

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「……A！大好きだ………

A…………………俺と、共に生きてはくれないだろうか、俺達には明日があるとは約束できない身だ。だが、………俺は、Aと共に生きたい、」









俺は、縁側で求婚した。


本当は告白はまだ先にしようと思っていたのだが、動物的勘…？というのだろうか、そういうのが働いて、今に至る。








告白する前に突然接吻までしてしまったのだから君はとても驚いているはず……………









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俺は手を取り君を真っ直ぐ見ていた。








すると君は段々と眼に涙を貯めていった。





「………！！A！？すまない！すまなかった！泣くほど嫌か！今のは忘れてくれ！ひっぱたいてくれてもいい！」






君は静かに俺を抱きしめた。

ついには貯めていた涙も溢れ、泣き出してしまった。









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俺はどうすればいいのか分からず、行き場のない手を彼女の背にまわした。









『嬉しいです。こんなに嬉しいんですね。私も大好きです、杏寿郎さんが許してくれるなら……………私も一緒に生きたい。』


俺たちは一度離れてお互いを見つめあった。
その後また抱きしめ合い、俺は君の唇を奪った。







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「明日は列車の任務がある…、」

『列車…ですか、』

「うむ、その列車では40人以上の人が行方不明となっていて数名の剣士を送ったが全員消息を絶ったらしい。………………十二鬼月かもしれん。」







『そうですか、』

君は”十二鬼月”と聞いた瞬間………






暗い顔になってしまった。





そう、俺達には明日、明後日、明明後日、一年後……………
と命があるとは限らない。約束されないのだ。





「そんな暗い顔しないでくれ！俺はどんなことがあっても責務を全うしてくる！その任務の後、夫婦になろう！！」






『はい………！』









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