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「煉獄おかえりぃ」
「ん、ああ、。」
宇髄は俺の手元を不思議そうに見つめる。
「なんだそりゃあ」
「炎畑から貰った、貰ってしまっていいものなのか………」
「見せてみー」
宇髄は少し強引に引っ張り、それを己の目の前に浮かせた。
「ハンカチじゃねえか、しかも湿ってるな、使用済みか?」
「………………まあそうなるな。」
俺は静かに答える。
「んぁ?これ、刺繍がしてあるぜ!それも杏の花だな。これ…………自分で縫ったやつだな。」
ほらよ。と言い俺に渡す。
「うむ、やはりそうか、」
「Aの奴、絶対煉獄のこと思って縫っただろう……!一途なやっちゃな。」
俺は食べかけの弁当の米を一口、口の中へと運ぶ。
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………………はあ、
、
君はなぜ、そんなにも人のことを思えるんだ。
、
俺はいつも、何かに理由をつけてその気持ちから逃げようとする弱い男だ。
こんな弱い男なんか……………
忘れて、君には今世こそ………………幸せになって欲しいんだよ、
A、
俺は君を忘れた事は一時も無い。
愛しているさ。
だが、この思いは結ばれることは無い。
弱い男で、
弱い人で、
”約束”を守れなかった男で、
すまん。
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羽っこ。(プロフ) - むいむいさん» 途中送信全然大丈夫ですよ!むしろ嬉しいです!泣いてしまわれたんですか、お出かけ前なのにすみません、でも私の趣味の小説で感動してくれる方がいて、とても嬉しいです、信じられないです。ありがとうございます(;o;)学生で更新不定期ですが、がんばります! (2021年6月20日 10時) (レス) id: 14df97ccd2 (このIDを非表示/違反報告)
むいむい(プロフ) - 途中送信、スミマセン!45ページの電車のシーンから涙がポロポロ止まらなくて(T_T)残す方も遺される方も本当に辛いですよね( TДT)今から出掛けるのに涙が止まらなくて、、、。これからも小説、期待してますね! (2021年6月20日 9時) (レス) id: bf677e4fec (このIDを非表示/違反報告)
むいむい(プロフ) - はじめまして!最初は (2021年6月20日 8時) (レス) id: bf677e4fec (このIDを非表示/違反報告)
むいむい(プロフ) - はじめまして! (2021年6月20日 8時) (レス) id: bf677e4fec (このIDを非表示/違反報告)
羽っこ。(プロフ) - ののさん» コメントありがとうございます!共感してくれる方がいらしてとても嬉しいです!そういう物は恋愛において多い(作者の実体験)かな?と思い、書かせていただきました!のの様、素敵なコメントありがとうございました(><) (2021年5月18日 6時) (レス) id: 14df97ccd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽っこ。 | 作成日時:2021年5月5日 9時