33.パーティー ページ35
煌びやかな照明、優雅な音楽、色とりどりの花に、豪華な食事
今夜は騎士団の日頃の働きを労い特別なパーティーが開かれた
広いホールの隅で飲み物を持ち、ぼんやりと会場を見つめる
先日の騒動で怪我をしていた騎士達は回復し、行方不明になっていた隊員達も居場所を聞き出し連れ戻す事に成功した
何はともあれ無事に解決して良かった
「Aお疲れ様」
『ロサリア、来てたのね』
黒のドレスに身を包んだロサリアが飲み物を片手に歩み寄って来る
教会にも今回、怪我人の手当などでお世話になったからその労いも兼ねてるのね
ロサリアとはよく酒場で会って話をするから、他の人よりは距離が近いんじゃないかと思う
普段は一匹狼っぽい所があるから
「こういう機会にこそ油断は出来ないからね。…それよりそのドレスは彼の趣味？」
『んー…まぁ。本当に贈られるなんて思ってなかったけど』
私が着ているドレスは深い青色のドレス
下にいくに連れて明るい青へとグラデーションになっている細身なもので
所謂マーメイドドレスというものだ
これらは全てガイアからこの日に来てくれ、と渡された物で、当の本人も私と似たような色のオシャレなスーツを着ている
「あら、仲がよろしい事ね」
『茶化さないで。私の反応を見て楽しんでいるだけでしょ』
その証拠にガイアはパーティーが始まってから、一切私の方には来ていない
「照れてるのよ。彼は案外分かりやすいんだから。酔った時なんて貴女の話しかしていないわ」
『ガイアって酔うの？』
「そこじゃないと思うのだけど」
私はガイアが酔ってる所を見た事がない
何故なら私自身が酔ってる姿を見せたくなくて、酔う前に帰るから
「いい加減、お互い素直になったら？貴女の事を溺愛しているのなんて周りからしたら一目瞭然なんだから。あら、噂をしたら来たわね」
「やぁ、お2人さん。何の話をしていたんだ？」
ニコニコと笑みを浮かべたガイアが私達の所へやって来る
「誰かさんの独占欲が強いって話。じゃあ、私はこれで」
ひらりと手を振って、去って行くロサリアを見送り、ゆっくりと目線をガイアに移す
『誰かさんって？』
「さぁ、誰だろうな〜」
どこまでもとぼけるガイアに小さく笑った
＊＊
「本当、焦れったい2人ね」
ロサリアがそう呟いた事は2人には聞こえていない
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紗々(プロフ) - えむさん» えむさん、コメントありがとうございます！ガイア大好きなので、言わせたいセリフ詰め込みました笑 そう言ってもらえて凄く嬉しいです！フッと物語が浮かんできたらまた少しかもですけど書きたいと思います！ (3月4日 23時) (
レス) id: daaa8df44c (このIDを非表示/違反報告)
えむ - ほんっとうにいいお話でした。本当にガイアと会話してるみたいでドキドキしちゃいました！「⚪︎⚪︎は赤より青の方が似合う」っていうセリフがすごく好きでした！なんかちらっと短編でもいいのでアフターストーリーが読みたいです！ (3月4日 20時) (レス) @page40 id: a4278effba (このIDを非表示/違反報告)
紗々(プロフ) - 星空ブリキさん» 星空ブリキさん！コメントありがとうございます！！ガイア好き過ぎるのでそう言ってもらて嬉しいです❤️ (2022年9月1日 13時) (レス) id: daaa8df44c (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - ピャーーーー(//∇//) 甘い………甘すぎるよこれは………………ﾔﾊﾞｲ(´ω`」 ∠): (2022年9月1日 9時) (レス) @page40 id: ea3b6f671f (このIDを非表示/違反報告)
紗々(プロフ) - 朱音いろさん» 朱音いろさん、ありがとうございます！そう言っていただけると凄く嬉しいです！今後も精進していきますので新作出た時はまたぜひ！ (2022年7月10日 15時) (レス) id: daaa8df44c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗々 | 作成日時：2022年5月11日 20時
