検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:252,188 hit

08 ページ10

.









「...あの、治さん..。此れは一体..?」




 治さんの膝の間という空間に座らされた私は後ろから治さんに抱き締められる形で抱き枕状態になっている。




「私への御褒美だよ」
「..御褒美...なんですか?」




 全くわからない。
これで心が癒されるのだろうか。
寧ろ、此の体制はキツくないだろうか。




「..あの、お背中は大丈夫ですか?」
「ん?..あゝ、大丈夫さ。」




 猫背になっている治さんの背を撫でてやりたいけれど手が届かない。余計なことはするなと云うように、指と指が絡み合う。


 治さんの匂いいっぱいに包まれて、何だか気持ちいい。寝てしまいそうだ。
落ち着くこの匂いを離さないように、私は治さんに躯を預けた。




  否、預けたかった...___。





「動くな探偵社ァ!!」



 怨恨と思われる人物達が社内に入ってくるまでは。男達の腕の中に銃口を突きつけられ怯えている事務員さんたちをみるまでは。




「...仕方ないなぁ。行っておいで」




 治さんのその声を最後に、私は治さんからよく褒められるしなやかな体躯を駆使して、男達の顔面に蹴りを噛ました。




「...どうしますか?治さん」
「A一人で片付けちゃって」




 私の本来の仕事...__治さんの護衛。
今日から再び仕事が出来そうです。善かった。
このままだと無職になるところでした。治さんが働かせてくれなくて

09→←07



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (312 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
561人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

月海(プロフ) - きみしにたもーさん» よくやることです… (2018年2月19日 21時) (レス) id: fd20a6a3d2 (このIDを非表示/違反報告)
きみしにたもー - もうもう(名前)のところ本名で読んで勝手に萌えてます((変態 (2017年11月14日 18時) (レス) id: 68b6b27599 (このIDを非表示/違反報告)
弔藍(プロフ) - きみしにたもーさん» あああああああ!!ありがとうございますっめっちゃくちゃ嬉しいです……!!! (2017年11月14日 16時) (レス) id: cac47d7322 (このIDを非表示/違反報告)
きみしにたもー - ふうううすてきな作品ですね(どきどきが止まりません! (2017年11月14日 9時) (レス) id: 68b6b27599 (このIDを非表示/違反報告)
海亜(プロフ) - はらぺこむしさん» こちらこそ有難うございます!! (2017年7月20日 22時) (レス) id: 420d780e22 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はる | 作者ホームページ:h  
作成日時:2017年1月18日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。