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「...あの、治さん..。此れは一体..?」
治さんの膝の間という空間に座らされた私は後ろから治さんに抱き締められる形で抱き枕状態になっている。
「私への御褒美だよ」
「..御褒美...なんですか?」
全くわからない。
これで心が癒されるのだろうか。
寧ろ、此の体制はキツくないだろうか。
「..あの、お背中は大丈夫ですか?」
「ん?..あゝ、大丈夫さ。」
猫背になっている治さんの背を撫でてやりたいけれど手が届かない。余計なことはするなと云うように、指と指が絡み合う。
治さんの匂いいっぱいに包まれて、何だか気持ちいい。寝てしまいそうだ。
落ち着くこの匂いを離さないように、私は治さんに躯を預けた。
否、預けたかった...___。
「動くな探偵社ァ!!」
怨恨と思われる人物達が社内に入ってくるまでは。男達の腕の中に銃口を突きつけられ怯えている事務員さんたちをみるまでは。
「...仕方ないなぁ。行っておいで」
治さんのその声を最後に、私は治さんからよく褒められるしなやかな体躯を駆使して、男達の顔面に蹴りを噛ました。
「...どうしますか?治さん」
「A一人で片付けちゃって」
私の本来の仕事...__治さんの護衛。
今日から再び仕事が出来そうです。善かった。
このままだと無職になるところでした。治さんが働かせてくれなくて
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月海(プロフ) - きみしにたもーさん» よくやることです… (2018年2月19日 21時) (レス) id: fd20a6a3d2 (このIDを非表示/違反報告)
きみしにたもー - もうもう(名前)のところ本名で読んで勝手に萌えてます((変態 (2017年11月14日 18時) (レス) id: 68b6b27599 (このIDを非表示/違反報告)
弔藍(プロフ) - きみしにたもーさん» あああああああ!!ありがとうございますっめっちゃくちゃ嬉しいです……!!! (2017年11月14日 16時) (レス) id: cac47d7322 (このIDを非表示/違反報告)
きみしにたもー - ふうううすてきな作品ですね(どきどきが止まりません! (2017年11月14日 9時) (レス) id: 68b6b27599 (このIDを非表示/違反報告)
海亜(プロフ) - はらぺこむしさん» こちらこそ有難うございます!! (2017年7月20日 22時) (レス) id: 420d780e22 (このIDを非表示/違反報告)
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