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与謝野晶子さんに手を引かれ、連れてこられたのは武装探偵社の下にある喫茶『うずまき』と云う場所。

与謝野晶子さんは手馴れた様子で店主に挨拶をし、窓際近くの席に座った。私も席に座る。与謝野晶子さんの目の前なので少々緊張するが致し方ない。




「妾の事は与謝野さんでも晶子さんでも好きに呼んでくれ」



与謝野晶子さんがそう云うので、私は暫し顎に手を置いて考える。人の呼び名を考えるのって難しいな…。と思いつつ、私が導いた名前はこれだった。



「晶子女医」


…うん。中々いいんじゃないだろうか。
治さんと同じく、下の名前で呼べば親近感も湧くし…皆「与謝野先生」と云っているから晶子女医もいいと思うんだが……。


そう思って晶子女医の方を見た。
見てから驚いた。

晶子女医は迚も綺麗に、凛々しい花のような笑みで笑っていたのだから。



「嗚呼、素敵だねェ。有難う」



机を乗り越えて晶子女医の手袋が私の頭の上に乗る。手袋の中から伝わる晶子女医の手の感触は何処か安心感があって、落ち着く。

治さんに撫でてもらってるみたい。




「そういや、A。アンタは太宰と付き合ってないのかい?」
「………へ?」



頭を撫でられるのが気持ちよくて目を細めると、突然云われた言葉が衝撃的すぎて呆気にとられたような声を出してしまった。

私は慌てて訂正をする。
そして、私と太宰さんの正しい関係を説いた。




「私と太宰さんは主従関係なんです。太宰さんが死ぬなら私も死に、太宰さんが探偵社を抜けるとあらば私も抜ける。太宰さんの云う事が全て。世界は太宰さんを中心にして回っているような感じです」



晶子女医は迚も訝しげな顔をして「本当に?」と訊いた。私が「はい」と答えると眉を潜めて、何かを考える素振りを見せた。


「あの、晶子女医」



私がそういうと晶子女医は「なんだい?」と綺麗な黒髪を傾けながら私を見る。



「…私、最近治さんに触れられる度に顔が赤くなったり心拍数が早くなったり…心が満たされたりするんですけど、治さんが私以外の女性と話していると気分が落ち込んだりするんです……。」



私の告白に晶子女医が目を丸くした

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月海(プロフ) - きみしにたもーさん» よくやることです… (2018年2月19日 21時) (レス) id: fd20a6a3d2 (このIDを非表示/違反報告)
きみしにたもー - もうもう(名前)のところ本名で読んで勝手に萌えてます((変態 (2017年11月14日 18時) (レス) id: 68b6b27599 (このIDを非表示/違反報告)
弔藍(プロフ) - きみしにたもーさん» あああああああ!!ありがとうございますっめっちゃくちゃ嬉しいです……!!! (2017年11月14日 16時) (レス) id: cac47d7322 (このIDを非表示/違反報告)
きみしにたもー - ふうううすてきな作品ですね(どきどきが止まりません! (2017年11月14日 9時) (レス) id: 68b6b27599 (このIDを非表示/違反報告)
海亜(プロフ) - はらぺこむしさん» こちらこそ有難うございます!! (2017年7月20日 22時) (レス) id: 420d780e22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる | 作者ホームページ:h  
作成日時:2017年1月18日 12時

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