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集会が終わり、いつも通りタカのバイクの後ろに乗せてもらう。
「オマエ、いい加減自分の家帰れよ…」
「嫌だよ〜だって家事なーんも出来ないし、…家にいても…つまんないだけだし」
夜、タカと二人でバイクはしらせて風にあたるのが好き。
夜の涼しい風が暑い夏には気持ちがいい。
「まぁ、Aがいた方がルナマナも嬉しそうだしいいけどな。
……一緒にいれるし…」
「んー？ごめん、最後聞こえなかった」
「あー？聞こえなくていいんだよ」
「なんでよ！気になるじゃん！」
「独り言だから気にすんな」
前から「ははっ」と、楽しそうな笑い声。
それにつられて私も自然と笑ってしまう。
タカの匂いと体温が好きで、私よりも大きい背中に顔をうずめる。
「…ありがと、タカ」
「…オレ、なんかしたっけ？」
「んーん。そばに居てくれてありがとうってこと」
「なんだそれ」
お腹にまわした手にタカの手が添えられる。
「…なんかあれば言えよ？」
「うん」
前の私じゃ、なんも出来ないから…。
でも、タカがいれば、きっと…
「あ、そういやテストどうだったんだよ」
「げっ…」
うちの学校は、テストやった日にすぐかえってくるから結果がもう分かるわけで…。
「よ、よかったよ…？」
「悪かったんだな。よし、帰ったら言い訳を聞いてやるよ」
とっても回りくどいが、タカこれは直訳すると「説教してやるよ」っていう意味になる。
「い〜や〜だ！」
「はいはい、もうすぐつくぞー」
その後、帰って二時間も正座させられた。
「…この点なんだ？」
「私の自業自得の点です…」
そして、
「「Aおねぇちゃん…がんばって…」」
と、影からエールを送るルナマナがいた。
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作者名：月霜澪亜 | 作成日時：2022年12月7日 18時
