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何処に行った…？と、探していくとすぐに見つかった。
人目につかない、建物の影に入り部下を目掛けて走る。
どうせこの後ヤられるくらいなら、いっその事、私が先に殺ってしまえばいい。
裏の組織だろうが関係ない。
そこから、何も記憶がなかった。
覚えている事をあげるなら、せいぜい十人くらいの父親の部下を一瞬でなぎ倒して、父親の所持していた拳銃を奪っていたこと。
左腕からは生暖かい血が流れており、意識が朦朧としている。
「っ…オマエは、化け物だ…！」
そう、銃をむけられながら私の下で吠える父親。
「妻を殺した時もそうだ、その何も見えていない、善悪の判断も出来ていないその目！ここまでしておいて何が目的なんだ！？」
「…目的、か。そうね…強いて言えば…」
今までの復讐、かな？
少しずつ、始めて触れる銃の引き金をひいていく。
「オマエらのせいで、散々苦しめられて、痛めつけられて…さらには死ななくていい、死ぬはずもない弟まで死んだ。私達はオマエらに何したっていうんだよ。歪んだ逆恨みで私らを傷つけて何が楽しかったんだよ。生まれてこなければ？そう言う前に過去の自分と自分の性格を恨めよ」
冷ややかな目で、そいつを見下ろした。
「はっ…やはり、オマエは普通じゃないな…。今日、隣にいた男はオマエの彼氏か何かか？普通じゃないオマエの隣にいるんなら、アイツもアイツだ」
「…何が言いたい？」
「あの男も、相当な物好きって事だ」
私の頭に血がさかのぼっていく感覚がする。
「タカを侮辱するな！タカは…こんな私でも受け入れてくれた。オマエなんかよりずっと優しい人なんだよ！」
「だからなんだって言うんだ？物好きで変わりはないだろう？」
私はコイツに何言われようが、何だってよかった。
でも、私の大切なタカを
お願いだから、悪く言わないで
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作者名：月霜澪亜 | 作成日時：2022年12月7日 18時
