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あっという間にすべて食べ終えてしまったマナは、ルナの隣で寝てしまった。
うわっ、何この二人の天使は…。眩しっ…!
二人の頭を優しく撫でて、感情に浸っていた。
「ありがとな、大変だったろ?」
「ん〜大変だったけど、私が料理出来ないせいもあったし、タカに悪い事しちゃったなって···マイキーとお話中だったんでしょ?」
「いや、とっくに終わってた」
え、終わってたんかい。まぁ、少し安心。
「私も料理出来るようになんなきゃね」
お嫁さんにいけなくなっちゃーう。と天を仰いで後ろにゆっくりと倒れる。
「A」
「ん?」
寝っ転がったまま、呼ばれた方を見る。
すると、腕がのびてきて、私がルナマナの頭を撫でていたように、今度はタカが私の頭を撫でる。
それが気持ちよくて、無意識に目を細めた。
猫みてぇだな。と笑われたけど、気分がいいから、いつもみたいに蹴りはしなかった。
「だって、タカに撫でられるの好きだもん」
手に擦り寄ってみせる。タカは優しい顔をしてて、心の何処かが少し、キュっとなった気がした。
「…好きだ」
「ん?ごめん、なんて言った?」
「…いや、なんも言ってねェよ。気にすんな」
「ひゃー!髪の毛グシャグシャになっちゃうー!」
わしゃわしゃと勢いよく撫でられて、わー!っと子供のように喜ぶ。
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作者名:月霜澪亜 | 作成日時:2022年12月7日 18時