君と出逢ったあの日から。【三ツ谷隆】 (ページ3)

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ルナマナを送り届とどけ、タカと二人で学校へ歩いていく。

「そういえば今日テストだな。」
「うわっ…忘れてた…」

「勉強なんかやってない…」と呟くと、いつもだろって笑われた。…むぅ…。

「っていうか、今日暑くない…？」
「夏だからな。しょーがねェよ」

やけにうるさい蝉の声と、照りつける日差し。
…夏は嫌いだったな…

今だに着慣れない半袖の制服を眺め、ため息をついた。

「あ、今日の夜の集会行くか？」
「んー。暇だし、今日は行こうかな」
「ん。マイキーに伝えとく」

そんな他愛のない話をしているとあっという間に学校についてしまった。

「ぺーやんじゃん！おはよ〜」
「あ？んだよ、しのかよ」
「え、逆に私以外いなくない？」

こいつ、ほんと馬鹿だよねぇ…

「あれ、そういえばパーちんは？」

と聞けば、二人とも顔を歪ませた。

「…ちょっと他の連中と色々あってモメたんだよ。今日の集会はそれ」
「…なるほど」

不良も大変だ…。

「あ、やべ。チャイム鳴るじゃん。ほら、ぺーは教室戻れ」
「めんどくせー。サボろ」
「でた、すぐサボろーとする。」

あ、テストじゃん…私もサボろーかな…と思ったらタカに笑ってない目を向けられたので諦めた。

「A、サボろーかなって思っただろ」
「いえ…そんなこと微塵も思ってませんよ？アハハ…」