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「っていうか、私の話じゃなくてエマのも聞きたい！ドラケンとどうなの？」
身を乗り出して聞いてみると、気難しい顔をして渋々話し始めた。
「相変わらず、うちのことなんか見てない。一緒にいればず〜っとマイキーと喧嘩と
「あはは…エマったら苦労人…」
ぶっ飛んだ話でびっくりしたけど…
「大丈夫だよ！ドラケンもそれなりにエマのこと見てるから(多分)！」
今度、タカ通じてドラケンに聞いてもらおうかな、好きな人。…これも全て
それから、
「最近、駅前にできたカフェがあるんだけど！そこがオシャレでさ！」
「欲しいメイク道具があるんだけど、色がちょー可愛くてね！？」
って目を輝かせながらザ・女の子の話を楽しそうにしてた。
だから帰るタイミングが中々訪れなくて、結局日が暮れるまで長々と女子トークを繰り広げた。
…なんだかんだ言って、私も結構楽しんでた。
「はぁ〜！楽しかった〜！うち、しのっちとヒナにしかこんな長話出来ないからさ！ヒナは中々予定あわないし、しのっちだって忙しいでしょー？久々に話出来て嬉しかった〜！」
「あはは、私も楽しかったよ！ありがと！」
「まじ！？やっぱしのっち大好き〜！」
ぴょんと飛びついてくるエマを受け止めながら感情に浸る。
「また来てね！」
「うん。またね、エマ！」
佐野家の門をくぐり、後ろを向いてエマに思いっきり手を振った。
もちろん、タカが迎えにきてる。
「楽しかったか？」
「うん！」
バイクの後ろに乗って今日の話をした。
「あっ、タカ？」
「ん？」
「ドラケンにさ、好きな人誰？って聞いといて」
「は？なんで？」
「あ〜…企業秘密で…」
あはは…と、誤魔化しておいた。
一方、タカは
「(絶対ェ、エマだろ…)」
と、勘づいていたのを私は知りもしなかった。
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作者名：月霜澪亜 | 作成日時：2022年12月7日 18時
