声 ページ23
ー大広間ー
マルフォイ｢A｣
A｢話しかけないで｣
私がそういうとマルフォイは私の手に触れる
A｢やめてよ！｣
マルフォイ｢話をしよう｣
A｢何の話をするの？！
ハーマイオニーに謝るなら聞いてあげる｣
マルフォイ｢穢れた血って言っただけじゃないか｣
A｢親が親なら子も子ね｣
そういうと私は大広間を飛び出し出ていった
食欲が湧かず寮へ帰ろうと廊下を歩いていると
どこからか声が聞こえた
？？？｢こい…来い……こっちへ来い…
こっちへ来るんだ……｣
A｢なに…？｣
振り返ると私を追いかけに来たのか
マルフォイが立っていた
マルフォイ｢A…話を聞けよ｣
A｢今何か言った？｣
マルフォイ｢何かってなんだ？｣
A｢何も無い……｣
マルフォイじゃないと分かると
私はマルフォイに背を向け寮へと歩き出した
？？？｢血だ…血の匂いがする……
引き裂いてやる…｣
A｢やっぱり聞こえる｣
マルフォイ｢何が？｣
A｢声よ！｣
？？？｢殺してやる…
殺す…殺す…殺す…！！｣
A｢殺すって
聞こえないの！？｣
？？？｢殺す時が来た…｣
マルフォイ｢ちょっと待て！｣
A｢どこかへ向かってる！｣
私が声の方へと行こうとするとマルフォイは手を掴んだ
マルフォイ｢待てって！｣
A｢行かないと｣
マルフォイ｢声は聞こえてない！｣
A｢聞いたの！
殺すって｣
マルフォイ｢疲れてるんだよ｣
A｢信じないの！？｣
マルフォイ｢信じる
殺すって言ってたんだろ？
行けばAが殺されるかもしれない｣
A｢でも誰かが殺されるなんていや｣
マルフォイ｢誰も殺されたりしない｣
A｢本当に…？｣
マルフォイ｢あぁ｣
私は訳が分からず俯きため息をつくと
足元には蜘蛛の行列が窓の外へと逃げている
A｢きゃあ！！
く…蜘蛛！！｣
そういうと私が避けようと後ろに下がると
段差に躓き転びそうになった
マルフォイ｢危ない！｣
マルフォイ私の手を引くと
私はマルフォイの腕の中へと収まる
A｢ありがとう｣
私はマルフォイから距離を取ると蜘蛛を遠目から見る
A｢蜘蛛ってこんな大群で行動するの…？｣
嫌な顔をしながら聞くと
マルフォイ｢蜘蛛は群れで行動しないはず｣
そういうと大広間から寮の皆が出てきた
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作者名：Runa | 作成日時：2023年7月4日 13時
