盗み聞き ページ49
ハリーに置いていかれた私は
呆然と大広間に立ち尽くし大広間の扉を見ていた
A｢………………｣
マルフォイ｢A……｣
A｢ごめん
私ちょっと行く所があるんだった！｣
悟られぬ様精一杯笑顔を作り大広間を後にする
ちゃんと笑顔を作れていたかは分からない
だがこれが私の精一杯だった
気がつくと私はホグワーツの天文台へ
私は魔法使いなんだから空も飛べるはず
なんていう楽観的な思いが脳裏に過ぎると
私は柵の奥へと身を乗り出し下を見る
A｢っ……………｣
天文台はホグワーツで1番高い場所という事もあり
下を見ると死を感じる
A｢本当に飛べたら良いのに…｣
そういうと私は体を戻し天文台に座った
A｢私…何やってるんだろ｣
そう呟くと背後から足音が聞こえた
A｢誰？｣
マルフォイ｢僕だ｣
A｢脅かさないでよ
何してるの？｣
マルフォイ｢景色を楽しみに来たんだ｣
A｢そうなんだ｣
マルフォイ｢A…｣
A｢ん？？
なに？｣
マルフォイ｢そんなに気になるなら
直接ポッターに確認したらどうだ？｣
A｢聞いても答えてくれないよ｣
マルフォイ｢直接聞くから答えないんだ｣
A｢どういう事？｣
マルフォイ｢盗み聞きすれば
答えざるを得なくなるだろ｣
A｢なんかそれって泥棒みたいじゃない？｣
マルフォイ｢そこまでしないと教えてくれないだろ｣
A｢確かに…｣
マルフォイ｢あいつらは今日
夜に森の番人の所へ行くって言ってたぞ｣
A｢森の番人ってハグリッドの事？｣
マルフォイ｢今夜一緒に行ってやる｣
そういうとマルフォイは天文台から出ていった
A｢ありがとう｣
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作者名：Runa | 作成日時：2023年7月2日 11時
