ブルーストーンは知っている。

いいとこ ページ12

あれから、1週間後に、集合がかかった。
若武、ちゃんと考えたのかなぁ？

ちょっと憂鬱な気分で、秀明に行った。
休み時間になると、重い足取りで、カフェテリアに向かった。

「おっ、アーヤ、早いじゃん」
いつも座る目立たない席には、翼と若武がいた。
私、間に合ったんだ！
最近、待たせてたもん。ちょっと嬉しいかも。

そして、３人で、色々なことを喋っていると、
残りの３人が、カフェテリアに来た。
若武は、みんなが揃うと、ちょっとカッコつけて、咳払いをした。

「俺、犯人の指紋見つける方法考えついたぞ！」
まるで、凄いだろと言わんばかりの言い方だった。

「鞄を奪おうとしたやつを似顔絵に書いて、
黒木のコネを使って、似たやつの指紋を出すんだ！」
出せるかなぁ？

黒木くんがやれやれと言ったようにいう。
「そんなんじゃ、的確になる？何人もいるけど、あんな奴」
だよねぇ。

「とりあえずやってみるんだ！もしかしたら、何かつかめるかもしれない！」
でも、若武のいいとこだと思うよ。そういうとこ。

みんなは、苦笑いをしながら頷いた。

でも、上杉くんだけは、とっても呆れ顔だった。

似顔絵→←バカ武２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す