若頭と溺愛しています

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Aside

とある日、瑠華が泣いて帰ってきた

今日お迎えに行ってくれた莉犬さんも、理由は聞いてないそうだ

なにか幼稚園でトラブルでもあった…？

お友達と喧嘩したとか？いじめられた？

『るか』

瑠華を呼ぶと、私の足に抱きついて泣き出してしまった

「ままぁっ」

私は瑠華をそっと抱き上げて、ゆすってあげる

『ちょっと、2人でお話しよっか』



うーん、変だ

一応泣き止んだけど、理由は話してくれない

『どうしたの？』って聞いても無言のまま

あーもう！

どうしてこんな時にるぅとさん居ないの！

少し考えて、今理由を聞くのは諦める事にした

彼が帰ってきてからにしようかな

瑠華の赤くなった目元を拭い、頭を撫でた

『今日、ぱぱが美味しいデザート買ってきてくれるんだって！当てっこしよっかぁ？』

「...！」

「うんっ！」

あはは、一言も言ってなかったけど...。

『ままは〜、ロールケーキかな？最近新しいお店出たし！』

「違う！どーなっつだよ！」

瑠華はそう言い張って、どやっと顔をする

『えぇ？なんでぇ？』

「んーっとぉ、なんとなく！」

『ふふっ、そっかぁ！どっちが当たるかな？』

瑠華はご機嫌な様子でぴょんぴょん部屋を飛び回る

よっぽどデザートが嬉しかったのだろう

んへへ、可愛いなぁうちの子は

『ままちょっとトイレ行ってくるね？』




コソコソと部屋を抜け出して、部屋に声が届かないくらいになったところで

るぅとさんに電話をかけた

「んー？もしもし？」

電話越しの彼の声はなんだか低め

何度聴いてもかっこよすぎてドキドキしてしまう

『もしもし』

「んふふ、仕事中に電話くれるなんて久々だね？嬉しい。」

「...なんかあった？」

すぐに気づいちゃう彼

お見通しすぎるなぁ

『あの、るぅとさん！お願いがあってぇ』








『帰りにドーナツ買ってきて？』

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