姉が戦国時代から帰ってきたようです (ページ4)

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三話「姉が戦国武将を惚れさせてました」ページ4

その後私は友達を巻き添えにして(荷物持ち)帰宅をした。
家では外まで怒鳴り声が聞こえる。

『姉さん！！どういうこと！？！？』

舞「琉化〜！おかえり！！」

玄関を開けた瞬間姉が抱きついてきた。
後ろでは見知らぬ男の人たちが争っていたのをやめてこちらに顔を向けた。
異常に顔がいいなこの連中。
そして、こちらに殺.気を向けないでくれ。
これ痛いほど見たことあるぞ、こいつら姉さんに惚れてるだろ。

『姉さん、離れて。視線が痛い。』

舞「久しぶりに会った姉にドライじゃない！？」

『今すぐにでも離れて。じゃないと私の首が飛ぶ。』

後ろにいる男達に今っこでやってやろうかと言うほど顔に出ている。
今すぐにでも離れないと私の首が本当に飛ぶ。

『で？今までどこに行ってたの？』

舞「戦国時代！！」

『は？』

舞「で、この人たちはみんな戦国武将！！」

スペキャを背負った私は悪くないと思う。
だって、姉がそこまで頭がいってるとは思わなかった。
残念だ。
そう思いながら救急車に電話をしようとしたところで眼鏡の男性に止められる。

佐「それについては俺が説明します。」

舞「佐助くん！！」

佐助くんと呼ばれた男の人は説明をし始めた。
三ヶ月前に本能寺へ行った姉はそのまま嵐が来てしまいワームホールに巻き込まれ戦国時代へタイムスリップ。
その間に本能寺の変をぶち壊したり、上杉謙信を助けたりした訳ね。
そのせいで武将達に好かれる訳になったと。

…………私を巻き込まないでくれ。
お前らだけで解決してくれ。

『はぁぁぁぁぁああ。』

佐「すみません……。」

『あ、いや。佐助くんが悪い訳じゃないから。天気予報もちゃんと見てなかった姉さんが悪いから。』

佐「そこで、舞さんが私の実家なら広いしお金もかからないって。俺の家では歴史の資料がたくさんあるから。」

『なるほど、バカ姉貴がやりそうなことだわ。』

妙に納得してしまった。
天然の人たらしである姉は戦国武将までも虜にしてしまうのか。
一周回って尊敬するよ。

そんなこんなで私は料理をしに台所へ出かけた。
佐助くんも手伝ってくれるらしく少し嬉しい。

………というか佐助くんも姉さんに惚れてるよね？