姉が戦国時代から帰ってきたようです (ページ2)

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一話「姉、現代に帰ってきました！！！【舞side】」ページ2

この時代に来て三ヶ月が経とうとしていた。
現代に置いて来てしまった一人の妹のことを思っていた。

あの子、何してるかな？？
就職先が見つかって家を出て来ちゃったから、あの子のことはわからないし。
そもそも戦国時代に来ちゃったし。
琉化不足で倒れそう〜〜〜〜〜〜！！！

すると、天井がガコッと音を立てて開く。
その隙間から佐助くんがひょこっと顔を覗かせる。

舞「佐助くん！！どうしてここに？？」

佐「舞さん、早くここから出よう。多分もう時期嵐が来る。」

舞「てことは！！」

佐「うん、帰れるよ。」

そっか！！！もう三ヶ月経ったのか。
短いようで長い戦国ライフに幕が降りるのか。

寂しいような、嬉しいような。
これでも、皆と仲良くしていたつもりだったから、もう会えないと考えるとやっぱり寂しい。
大変な三ヶ月だったな。

佐助くんと私は皆の目を掻い潜って安土城を立ち去った。
その後、なんとか本能寺まで歩いたり、時には獣に追われたりと短い旅を続けた。
なるべく人に見つからないように歩いた。
安土城は大騒ぎなんだろうな。
そう思いながら私は現代へと帰った。

舞「ん？？確か、私雷に打たれて………。」

！！！そうだ！！！私戦国時代に行ってたんだ！！
ガバッと音を立てて起きる。

キョロキョロと辺りを見回す。
え？なんで信長様がいるの！？
ここ現代だよね！？

purrrrrrrrrr
電話が鳴る。
相手は知らない相手だった。

舞「も、もしもし…？」

佐「あっ、舞さん？」

舞「佐助くん！！」

相手は佐助くんだった。
そういえば直前に電話番号言ったような………？
て、今はそんなことより！！

舞「佐助くん、どうしよう！！の、信長様とか政宗が！！」

佐「やっぱりそっちもか……。こっちも謙信様達が来てしまったみたいなんだ。」

舞「え！？そっちも！？こんな大人数で寝泊まりできないよ！！狭いんだ…から…。」

佐「？舞さん？？」

大人数？？ならいいところがあるじゃん！！
私の実家！！
大きいし、広いし、和風だし！！

舞「佐助くん！！今から言う住所に来て！！」

佐「え？舞さん？」

舞「いいから！！」

こうして私たちは私の実家まで新幹線で行った。
そこにいる妹には内緒で。
この時私はまだ気づいていなかった。
ここから、あんな物語が見れるなんて………。