4話 ページ5
「あーかねせんぱーい 居ますかー?」
今度こそ来たな
薄い茶髪のふわふわの髪 少しぴょんと跳ねたところが犬の耳みたいになってって
彼の人懐っこい笑顔や性格も相まって大型犬のようだ
「あーー!先輩いた!」
そう言って毎回抱きついてくる
15cmの身長差だと僕の顔は蒼君の肩ぐらいにある
だから顔は見えないが凄い尻尾が見えそうだ めっちゃブンブン揺れてるしっぽが
「ハイハイ 今日はどうしたの?」
そう言うと顔をぱっと上げて笑顔でその日のよかったことを教えてくれる
彼のいい事はとても沢山あるだ
他の人はどうでもいいよと思うこともあるが僕はそんな小さな事でも喜べる
そんな素直なとこが彼の良いところだと思う
だけど 素直すぎるのは彼の良いところでもあり悪いところでもある
「先輩 好きです 大好きです」
と恥ずかしげもなく花が咲いたような笑顔で言ってくる
おかげでまたクラスメイトから好機の目で見られる
「こーら蒼 茜兄さんが困ってるよ 」
つむぎナイスゥ
そう言われたと蒼君は顔をふくらませた
「チャイム鳴るからそろそろ戻った方がいいぞ」
輝樹がそう言うと蒼君は「また今度来ますね！」と言って帰って行った
つむぎが思い出したように
「茜兄さん 蒼にクラス教えたの僕だから困ってたら言ってね 来る回数減らす様に言っとくから」
と言って直ぐに去って言った
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作者名：るき | 作成日時：2019年4月15日 20時
