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光霞高校で迎える2度目の入学式
4月とは思えないほど青く晴れた空の日
時計を見るとまだ7時10分ぐらいだった 入学式は10時からなのに
いつもは寝起きの悪いはずなのに今日何故かいつもより早く起きてしまい
暇だから取り敢えず学校に来た
この学校は校門から学校にかけて沢山の桜の木が植えられている
僕は今その桜の絵を描いている
絵を描くのは好きだ 自分の見たものを自分の手で描きあげる
それがとても楽しい
どんどんとスケッチブックに桜の絵が描き上がっていく
すると後ろから足跡が聞こえた
気になり後ろを振り返ってみると真新しい制服を着た人が立っていた
入学式にはまだ早いが僕と一緒で早く来たのだろうと思った
その人は僕を見た瞬間目を大きく見開いた
そして急に顔を真っ赤にして視線を彷徨わせ始めた
あまりにも真っ赤になっていてさすがに心配になった
「えっと......新入生だよね? 顔赤いけど大丈夫?」
僕がそう言うと体がビクってはねたように見えた
それが面白くて少し笑ってしまった
「はい...今日からこの学校に通います」
て顔を真っ赤にして返事をしてくれたその人は急に大声で
「あの......!」
「オレ........好きです 先輩のこと」
えっ?今なんて言った? 好きって言ったのかな?
「えええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!」
僕の声が桜の道に響き渡った
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作者名:るき | 作成日時:2019年4月15日 20時