20年前の約束

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シャンクスの腕の中でルイは今まで緊張して張り詰めていた糸がぷつりと切れてしまい、目に涙が溢れた。

シャンクスはルイが落ち着くまでずっと抱きしめてくれた。

「あっ…ありがとうございます…。」

暫くして落ち着いたルイは礼を言うとシャンクスの腕から離れた。

「……船に誘って頂いて嬉しいです。でも、一度故郷に戻ろう思います。私の事を覚えてくれている人がいるかも知れないし、あれからどうなってるかも確認もしたいので…。」


島の人には自分がフレバンスで死んだ事になっているだろうが、自分の家がどうなっているかも確認したかったし、もしかしたらマルコと連絡が着くかもしれないという淡い期待もあったからだ。


「そうか。…気が変わったら言ってくれ。俺達はいつでもお前を待ってるからな。」

シャンクスは優しく微笑んだ。


その日から数日がたった。

「そろそろカナン島だな」


船は明日ぐらいに島に到着するところまで近づいていた。

シャンクスはブルートカゲをどう捕まえるか計画を立てる為、幹部を集めた。
ルイもブルートカゲの生態を文献を読んで知っていた為その会議に参加する事になった。

「ブルートカゲは高台の岩場に生息しています。活動時間は主に日没以降になりますので、日が暮れる前に高台まで登り、皆さん網を持って時間まで待機して下さい。」

各班に分けて網を支給する。

「ヤソップが司令塔になってお前らは指示があるまで待機してろ。」

見聞色の覇気が使えるヤソップの指示を頼りに捕まえる事となった。

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