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【12話】 ページ13

「…ふぁ……お早う…」
「あ、乱歩さん。お早う御座います」


乱歩さんはそう言うと私の隣に腰掛けた。
何故?
ていうかさっきから疑問しかないな…。
なんて考えているのも束の間、足というか太腿に重みを感じる。


「ちょ? 乱歩さん?!」


慌てるのも無理はない。
だって乱歩さんが勝手に私の太腿の上に頭をのせる、所謂膝枕をしているからだ。


「…五月蠅いよ…僕眠いの……僕が良ければ全て良し、なんだから……」


そう言うと二度寝してしまった。
いや、待って。
え? せめて許可取ってよ。
太宰さん…いや今は、治さんか。
治さん目茶目茶笑い堪えて肩震えてるし…。


「いや、その…え、ちょっと……」
「君たちは仲がいいんだな」


え? 此の状況を見た第一声が其れ?
いや、私が尻に敷かれて居る様なもんでしょ…。


「そうなんです。私達とっても仲が良くて、ね? A」
「…まぁ、探偵社の中だと案外仲良かった気はしするけど」
「探偵社?」


あ…。
墓穴を掘ってしまった?
余り前の世界とか、そういう話はしない方が良いだろうに…。
やってしまった。
でも此方には治さんがいる。


「其れも此方の話です。私達が御遊びで一時期やってたんですよ」
「その様子だと三人だけじゃないみたいだね?」


わお…。
勘がお鋭い…。
頑張って、治さん。


「はい。三人では無かったですけど、私達の様な何も持っていないみずほらしい人間と遊んでいる事が親に発覚して仕舞い…遊べなくなってしまったのです」


治さん…さっきからすっごく嘘を並べていらっしゃる。
まぁ、そうさせたのは私なんだが…。


「そうか…。辛い事を話させたな」


いえ、全然辛くなんて無いです。
噓っ八なので…。
折角治さんが誤魔化したのだから、此れも言える訳無く。
私は黙るけど、暇なので乱歩さんの髪を撫でつつ堪能する。
何でこんなにサラサラなの…。
女子力…。


そんな事を考えている間にも話は進んでいたらしい。


「そうか…では朝餉にするか。作るのを手伝ってくれないか?」
「いいよ」


治さんが真っ先に声を上げた。
私は驚きから二度見してしまった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 文豪ストレイドッグス , 累月巳宵   
作品ジャンル:アニメ
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バル - 乱歩さんと太宰さんのコンビ最強過ぎます・・!更新待ってます (2021年6月19日 1時) (レス) id: fb00593823 (このIDを非表示/違反報告)
累月巳宵(プロフ) - 太中大好き人間さん» ありがとうございます!!最高だなんて本当に嬉しいです(( 喜んで頂けて何よりです!これからも応援のほどよろしくお願いします! (2020年7月26日 15時) (レス) id: 82d85a2aa8 (このIDを非表示/違反報告)
太中大好き人間 - 最高ガチで最高。ありえんくらい最高。最高しか言えん。最高以外に言えるとしたら神でした。ありがとうございます。 (2020年7月26日 6時) (レス) id: 6451b8b208 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:累月巳宵 | 作成日時:2020年6月28日 3時

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