ヒロインのお友達キャラとか望んでない！【wrwrd】 (ページ22)

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20.最後の一冊ページ22

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「………」

どうしよう。

冷や汗がだらだらと流れてくる。

早く終わらせないといけないのに……

「あ、あの本何処でしょうね……あはは」

最後の！！！！！！一冊が！！！！！！！見つかんない！！！！！！！

苦笑いしか出てこない。マジで。

どっかの本棚にまだあるとかじゃないんだもんな……エーミールさんと一緒に探したし。

「な、なんか見つからないので先生に言ってこれだけ持っていきますね……」

段々時間が経過するごとに世間話したりで好感度が1上がってくの怖すぎるんだけど……？？？もうやだ逃げたい

「もう少し探してみませんか？」

そうしたいのは山々なんだけど、なんせ時間経過タイプのデバフ(好感度上昇)があるから……

「あー、それなら私一人で探しますよ！ほら、エーミールさんにこれ以上手伝ってもらうのも申し訳ないので！」

せめて私がいなくなるかエーミールさんがいなくなるかしないと私が緊張と焦りで死にそう。

50って何？？千里とおんなじなんだけど？？

いやでもまだ友愛の範囲内だ、あんま親しい会話とかした訳じゃないけど。

「そ、うですよね……」

待ってしょんぼりとした顔しないでくれ！！！！罪悪感が！！！！！

どうしよう。私が優しすぎるせいで罪悪感がすごい。

「………」

誰か助けて。

すると突然、叩きつけるような勢いで扉が開いた。びっくりした……

「あ！やっと見つけた！！」

「シャオロンパイセン！！！！！」

神降臨。だけどやっと見つけたって何？？？

「すんませんエーミールさんちょっと用事思い出したんで！！」

エーミールさんが口を開く前に素早くシャオロンの腕を引っ張り逃げ出した。

「なんか邪魔した？」

「いや、委員会と先生の雑用だったんで別に」

……あ、というか本忘れた。

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「……流石にダメやったかぁ」

見つからなかったはずの一冊(・・)を手にとって、エーミールさんは私が置いていった本と一緒に職員室へ向かった。