別れさせ屋 (ページ5)

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か、可愛い。

ラウ「…なに？」

「いや、なんか、キュンってしちゃった」

ラウ「…？！なんでよ！そういう趣味あるの？」

「あはは、ないない、ごめんごめん」

そんなやり取りをしていたら、

"着いたよ"

携帯が鳴りメッセージが届いた。

ターゲット到着。

"ターゲット到着。お店に向かいます。"

と、阿部さんに連絡を入れてお店に向かった。

．

ターゲット「みなみちゃん！お待たせ」

「どうも」

みなみは私の偽名。

ターゲット「昨日怒らせちゃったかなって心配してたんだ、連絡くれてよかった」

「少し驚いちゃって…ごめんなさい。
今日はお友達も連れてきたからみんなで飲も！」

ターゲット「こんにちは、可愛いね」

そう声をかけられるとラウールくんはニコっと笑って

ラウ「こんにちは。まいです。
今日は突然来ちゃってごめんなさい。」

と、上目遣いで言う。
これは…正直に言って可愛い。

ラウ「ちょっと風邪が治ったばっかりなんで…
声がおかしいでしょ？」

首をかしげて、えへっと笑う。

ラウ「ちょっと…なに？」

「あ、ごめん」

思わずニコニコと見ていたら気付かれてしまった。

．

ターゲットはラウールくんが男だなんて1ミリも思わず、二人がかりでお酒を飲ませまくることに成功。

「あの、友達が近くに来てるみたいなんだけど、
呼んでもいい？」

ターゲット「え？いいよいいよ」

すかさず阿部さんを呼び出した。

．

近くに待機していた阿部さんはすぐに来てくれて

亮平「こんばんは～」

ターゲット「可愛い！え、みなみちゃんの友達可愛い子多くない？…俺…この子タイプだわ」

あーやっぱりね。

亮平「えー！ありがとうございます♡」

スイッチが入ったのか、意外とノリノリな阿部さん。