Chapter 15 - あーあ、いっちゃった… - ページ15
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｢ウソだ！！
そんなの絶対ウソに決まってる！！｣
｢わかんねーよ！
俺だって聞いただけだし！
でも…｣
｢ヒドイ！ヒドイよ、マツジュン！！
なんでそんなこというのさ！！｣
｢俺はただ…お前のことが心配で…｣
｢余計なお世話だよ！！｣
｢なっ！！余計じゃねーだろ！！
誰のお陰で親方にバレずに済んでんのか
分かってんのか！！｣
｢それが余計なお世話なんだよ！
誰もそんなこと頼んでないじゃん！！｣
｢てめっ…！！｣
殴られる！！
そう思って身を縮めたら
振り上げられたマツジュンの拳は宙に止まり
胸ぐらを掴んだ手でオレを突き放すと
大きな溜め息をついた。
｢……俺はただ
本当のことを知って、お前が傷つく前に
辞めさせたかったんだよ…｣
｢本当のことって何？
あの子が…あの子がそんな子のわけない！！｣
｢おい！マサキッ！！
どこ行くんだよ！！…おいっ！…｣
もうこれ以上そんなこと聞きたくない！！
マツジュンの言葉に
オレはとうとう飛び出してしまった。
だって、あの子が…
そんなこと…
ありえないよっ！！
あんなに清らかで、凛としてる子が…
そんな、男に、カ、カ、カラ……
っうわぁーーーー！！！
ダメダメダメ！！絶対ありえない！！！
そうだよ！
あんなとこにいるんだって
絶対何か理由があるはずなんだよ！！
でも、だからって
誰かに聞く訳にもいかないし…
…オレ、どうすればいい？
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作者名：folklorist
| 作者ホームページ：http
作成日時：2012年8月28日 13時
