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照side
あまりの怒号に思考が止まった。
全てがスローモーションに見えて
ようやく身体が動いたのは
Aの首元が絞められているのを見たとき。
慌てて時田さんと一緒にその手を掴み、引き離す。
「ゴホッゴホッゴホッ...」
ラウ「Aちゃん！しっかりして！！」
阿「ラウ、代わるよ。
A、ちゃんと息できるよ。大丈夫。」
佐「A、ゆっくり深呼吸しようか。」
蓮「ラウ、おいで。」
引き離した反動で座り込んだAを阿部と佐久間が
震えるラウールを目黒が回収したのを見届けて
目の前の奴に向き直る。
時田「早川さん。この間も言いましたが
タレントに手を出すのは違くないですか？」
深「この間...？」
時田「今回の件は上に報告します。」
早川「SnowManの統括責任者は私です。
全責任は私にある。」
時田「だから！！
その統括責任者が無茶苦茶なことをやってんだろ！！」
こんなに怒った時田さんは初めて見た。
早川「おい。それ以上、俺に楯突くなら
お前をクビにするぞ。」
時田「ふざけんな！」
時田さんが言い返した時だった。
阿「A？」
佐「おい、まだ無理すんなって。」
そんな声が聞こえて振り返ると
ふらふらと立ち上がったA。
「時田さんは悪くない...クビとか言わないで。
時田さんが居なかったら、私はここまで頑張れていない。」
時田「..っ...」
早川「時田を助けたいならお前がちゃんとやるんだな。」
もう我慢が出来なかった。
『Aは十分すぎるほど頑張っている！
今回は機材トラブルが原因だろうが！』
早川「機材トラブルがあろうが、高熱が出ていようが
求められている仕事は全てやるのがお前らの役目だ。
俺はSnowManが売れれば、なんだっていいんだよ。」
出世にしか目がないコイツが言いそうなことだった。
翔「お前！！」
「しょっぴー、やめて。」
翔「でも！」
「...私の力不足でした。申し訳ありませんでした。」
翔「なんで...」
早川「...最初から素直に詫びればいいものを。
次はしっかりやれよ。」
そう言うと乱暴に楽屋を出て行った早川さん。
ラウ「なんでAちゃんが謝らないといけないの...
何にも悪いことしていないのに、なんで...」
「...嫌な思いさせちゃってごめんなさい。」
そう呟いて、楽屋から出て行ってしまったAに
俺達は何もしてやれなかった。
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作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2021年10月28日 19時
