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佐久間side
ソファに座り込むAの腕を取ったかと思うと
無理やり立たせようとする早川さん。
翔「おい！やめろよ！！」
早川「うるさい！黙ってろ！！」
翔「もう無理だって言ってんだろ！！
これ以上、無理させて何になるんだよ！！」
早川「うるさい！」
深「やめろよ！
これ以上、Aに危害を加えるな！！」
早川さんはSnowManの最終決定権を持っている人。
偉い人に楯突く行為なんて、許されることじゃない。
そんなこと、みんなわかっている。
それでも...
これ以上、Aの心が傷つけられるくらいなら
正々堂々やり合うしかないと思った。
Aを守るようにソファを囲む俺らと
そんな俺らを守るように間に立ちはだかる時田さん。
時田「Aは、もう限界です。
タレントの健康管理も大切なマネージャー業務の1つです。」
早川「おい、雪白。お前、甘えているだけだろ？」
「......っ...」
深「A、聞かなくていい。」
早川「お前がここで折れたらSnowManは終わりだよ。俺はお前達のことをどうとだって出来る。
そうだ。お前ら全員の仕事を終わらせてやろうか。
それだって簡単に出来るんだよ。
それと時田のことも。お前はそれでいいのか？」
『っ！お前！！』
翔「...人として腐ってんな。」
なんて汚い奴なんだ。
そうやって、Aが一番大切に思ってくれている
俺達を人質に取るなんて、やり方が汚すぎる。
時田「いい加減にしろよ！！」
時田さんが、珍しく声を荒げる。
「...時田さん、みんなごめんね。」
ラウ「え...？」
蓮「Aちゃん...？」
ふっかの腕から離れて、静かに立ち上がったAは
早川さんを真っ直ぐに見つめている。
「...分かりました。
その代わり、絶対にみんなに手を出さないでください。」
阿「A！」
舘「もういいって。もう無理すんなよ。」
康「これ以上、Aがボロボロになるところなんて見たくないねん。お願いや。」
早川「...約束しよう。」
そう言うと楽屋を出て行った早川さん。
時田「くそったれ！！！」
なんなんだ。
どうして、そんな酷いことが出来るんだ。
自分が担当しているグループだろ？
そのメンバーが、こんなにも苦しそうにしているのに
どうして心が痛まないんだ。
助けたいと思わないんだ。
悔しくて、悔しすぎて、涙が溢れそうだった。
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作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2021年10月28日 19時
