メンバーだから ページ42
翔太side
Aの退院の日は奇しくも
Aを病院に連れて行った4人がオフだった。
佐久間から昨日、ドア越しに一言だけ
返答が返ってきたことは聞いていたけれど...
Aと会うのは
あの日以来だから少し不安だった。
照とふっかが病院に迎えにいってくれて
俺と涼太はAの家で待っていたんだけど
落ち着きなくリビングを歩き回っていた
ふうたろうが急に立ち止まったと思ったら
玄関に向かって凄い勢いで走って行って
その直後、玄関が開き3人が帰ってきた。
『おかえり。』
「...ただいま。」
嬉しそうにAの足にまとわりつく
ふうたろうを抱き上げて
俺の方を見て「ただいま」と言ってくれたAに
迂闊にも涙が出てきそうだった。
それだけ不安だったんだ。
Aが辛そうにしているところを
何度も見ているから、今度はどうなんだろうって
ずっと不安だったんだ。
リビングに入ると
涼太が温かいお茶を入れてくれた。
「舘さん、ご飯ありがとう。
毎日、美味しくいただいたよ。」
舘「うん、良かった。」
涼太から、毎日おかずを届けていると聞いたときは
驚いたけれど、少しでも温かみを感じてほしいという言葉に納得した。
それと同時に
Aに拒否される可能性だってあったのに
Aにとって良いと思うことを
すぐに実行出来る涼太の行動力を尊敬した。
「この間はごめんなさい。私、どうかしていた...」
深「それだけ辛かったってことでしょ。
よく頑張ったね。」
「酷い態度をとってごめんなさい。」
照「全然だよ。
むしろ隠さないで、見せてくれて嬉しかった。」
少し前のAだったら、何も言わずに塞ぎ込んで
最悪の展開になっていたかもしれない。
今回、風磨が気づいてくれたおかげでもあるけど
俺たちが家に行ったときに取り繕うことなく
考えていることを打ち明けてくれたのは
間違いなくAの成長だった。
「...面倒な性格でごめんね。」
舘「面倒じゃないよ。Aの性格は
温かくて、優しくて、素敵なんだから。」
『...俺は、お前のために一緒にいるわけじゃない。
俺自身のために、Aと一緒にいるから。
俺が必要としている人間のことを否定すんな。』
「しょっぴー...」
俺は、素直じゃないからこんな風にしか言えないけれど、きっとAなら分かってくれるっしょ？
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妙子(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説毎回楽しみです。これからも応援してます！頑張って下さいね。作者さんの言葉一つ一つ伝わってきます (2021年6月23日 21時) (
レス) id: 71d8043231 (このIDを非表示/違反報告)
みいやん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。この小説がとても好きです…！作者さんが伝えたいことが、ひしひしとこっちに伝わってきます。ずっとずっと応援しています。これからも更新頑張って下さい!! (2021年6月22日 21時) (レス) id: 681f9fbf66 (このIDを非表示/違反報告)
翔子 - 更新頑張ってください (2021年6月22日 17時) (レス) id: 21856ce480 (このIDを非表示/違反報告)
咲舞(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます！今回も素敵でした。重暗いお話が好みなので明日からの更新がとても楽しみです！ご自分のペースで頑張ってください。 (2021年6月17日 0時) (レス) id: 1154bf8b89 (このIDを非表示/違反報告)
むち(プロフ) - むりせず、頑張ってください！！楽しみです！ (2021年6月17日 0時) (レス) id: fc08b9a7cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2021年6月6日 16時
