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9話 ページ13












「 ふぅ、終わった終わった。
  ありがとう千切くん、おかげで助かったわ 」

「 ……ならいいけど 」





ボールの片付け。
コートの点検。
選手の忘れ物チェック。

1時間以内に終わらせられたのは、紛れもなく千切のおかげである。





「 この前もひとりでね、ずぅっと作業していたのだけど。
  絵心さんに見つかって、早く寝ろってお説教されたばかりなの 」

「 ……ひとりで? 」

「 そう。だって睡眠時間が短くなるでしょう。
  深夜までの仕事は、あまりあの子に押し付けたくないの 」

「 あの子って……姫花か? 」

「 ご明察。私は姫花ちゃんと違ってショートスリーパーだから。

  あの子にはしっかり寝てもらって、
  私は眠くなるまでの時間を仕事に費やす。

  そうすれば、あの子は翌日元気にあなた達にご奉仕してくれるし、
  私も翌日に仕事を持ち越さないで済む 」





効率的でしょう?と、口元に手を添えて笑ったAを、
千切は唖然とした表情で見ていた。



それは、つまり。
この深夜の重労働を、彼女ひとりでこなしていたということで。

じゃあ、姫花は?
アイツは何をしていたんだ。

日中はずっと俺たちに付きっきりだったんだぞ。
ドリンクはいつ作った?
タオルはいつ洗濯している?


Aの言葉を受け、千切の心に疑心暗鬼が生じる。





「 ……言っておくわ、千切くん。
  姫花ちゃんが仕事をしていないわけじゃないのよ 」

「 っ、え 」





全てを見透かしたかのような瑠璃の瞳に、
千切は思わずたじろいだ。





「 適材適所、という言葉があるでしょう。

  選手のメンタルケア……
  接触による癒しを与えるのは、私より彼女が適役なの。

  それに対して私は、裏方のほうが合っていてね。

  どの時間に何を行うか、
  ひとりの方が都合良く作業が進むのよ 」





だから、とAは優しい笑顔で続けた。

幼子をあやすかのような、柔らかな声で。










-










( あの子はあの子なりの仕事を、きちんとこなしてるの )
( ……そう、か )
( ……あ、この話は秘密にしてね。
  君は姫花ちゃんと特に仲が良さそうだったから話しただけ )
( ……おう、分かった )
( ふふ、いい子 )










-










10年に1度の大寒波
と言えど、私の地域は寒いだけで雪降りません

皆様の地域はいかがでしょうか
積雪などには、十分にお気を付けくださいね



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もこ(プロフ) - 私愛され&逆ハー大好物なので嬉しいです!ブルーロックのキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (7月15日 12時) (レス) @page13 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - やば、、、!めちゃ好きです!これからも無理せず更新頑張って下さい!応援してます! (2023年2月18日 13時) (レス) @page13 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 今日めっちゃ寒かった… (2023年1月25日 20時) (レス) @page13 id: 6868ad981d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 😎👍 (2023年1月18日 9時) (レス) @page11 id: 6868ad981d (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - 清々しい………!面白いです! (2023年1月13日 22時) (レス) @page5 id: 001dbf15df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずりは | 作成日時:2023年1月13日 18時

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