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幕間 御影玲王の追想 ページ7












「 いいかい、玲王。
  父さんと母さんは暫く海外に出張しなければならない 」





あれは、5歳になったばかりの頃だっただろうか。

両親が長期の海外出張に行くことが決まり、
俺は以前から交流のあった夜神家に預けられることとなった。





「 今日から暫く、夜神さんのお宅でお世話になりなさい 」

「 あなたと同じ年頃のお嬢さんもいると聞いたわ。
  お利口にして、ご迷惑のかからないようにするのよ? 」





まだ幼い俺からすれば、不安で仕方がなかったんだと思う。

全く知らない家に1人投げ込まれるのだから、
「 行きたくない 」と随分と長い間駄々を捏ねていた。

結局、無事に預けられることが決定してしまったのだが。





「 ほら玲王、いつまでも拗ねていてはいけないよ 」

「 お土産もたくさん買ってきてあげるから、ね?
  夜神さんもきっと親切にしてくださるわ 」





夜神家を訪れた日。

俺はずっと、父さんの服の裾を掴んだまま俯いていた気がする。

母が呼び鈴を鳴らすと、
屋敷の中から小さな影がひとつ、飛び出して来た。





「 こんにちは! 」





その小さな影の正体は、
紛れもなくこの屋敷の主・夜神家のご令嬢。

幼いながら貴族足り得る気品と美しさを兼ね備えていたその姿に、
俺はきっと______心を、奪われたんだと思う。





「 おや、こんにちは。
  もしや君が、夜神さんのところのお嬢さんかな? 」

「 はい!夜神Aと申します。

  御影のおじさまとおばさまをご案内するように、と、
  父から仰せつかっています! 」





淡い空色のプリンセスドレスの裾を掴み、
優雅にお辞儀をする彼女。

両親は「 ほう 」と感嘆の声を零していたし、
俺も俺で、完全に彼女に見蕩れていた。





「 さぁ、こちらへどうぞ!
  父と母のところへご案内します! 」





そう言うなり彼女……Aは、
俺たち一家を屋敷の中へと招き入れた。

見事な庭、噴水。
向こう側には彩やかな花々が咲いている。

その中を、軽やかな足取りで進んでいく少女。



ここは楽園か、もしくはその名を冠する理想郷か。

そんな錯覚さえ起こしてしまうほど、
彼女は可憐で、美しくて。

まるで、本物の、童話に出てくる妖精のようで。










 -










( そうだ!あなた、お名前は? )
( えっ、み、御影、玲王…… )
( 玲王くん!かっこいいお名前ね! )
( あ、えっと、ありがとう…… )



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もこ(プロフ) - 私愛され&逆ハー大好物なので嬉しいです!ブルーロックのキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (7月15日 12時) (レス) @page13 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - やば、、、!めちゃ好きです!これからも無理せず更新頑張って下さい!応援してます! (2023年2月18日 13時) (レス) @page13 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 今日めっちゃ寒かった… (2023年1月25日 20時) (レス) @page13 id: 6868ad981d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 😎👍 (2023年1月18日 9時) (レス) @page11 id: 6868ad981d (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - 清々しい………!面白いです! (2023年1月13日 22時) (レス) @page5 id: 001dbf15df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずりは | 作成日時:2023年1月13日 18時

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