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さっきからずっと健人が優しい。
もともと優しかったけど、付き合ってからはそれに輪をかけたように優しく、たくさんの言葉を持ってその愛を伝えてくれる。
「これからはずっと一緒にいられるね。
なにしよっか。ふたりで楽しいことめっちゃしたくない？
俺、Aを連れていきたい場所とかやりたいことまじでたくさんあるんだよね。
1人になった時に美味しいもの食べて、これA好きかなーとか考えたりしてさ。
だからほんと、今一緒にこうしていられるのが嬉しいなって」
これほどの温かい感情を受け取ったのは久しぶりだった。
泣く女性は苦手だと言う彼の前で私は何度涙を流すんだろう。
彼は何も言わずに私の頭の後ろを自身の胸元に抱き寄せた。
「もっと早く健人と出会いたかった…」
彼の胸におでこを寄せて感情のまま伝えてしまう。
そんなこと言っても仕方ないのはわかっている。
こんな幸せな感情を随分と忘れたまま情にしがみつくように私の貴重な7年は過ぎてしまった。
もったいない時間だった。
自分の人生に対してこんな思いは抱きたくないがそう思ってしまう。
腕が背中に回ってきて健人が強く抱きしめてくれた。
「過去があるから今があるんだ。あそこで花屋をやってくれていたから俺はAを見つけられた。
だから過去の自分を否定しないで。
どの時代のAも一生懸命に生きて素敵だったんだから。
正直俺嫉妬深いから、元カレの存在とかほんと嫌なんだけど…でも彼といる時もきっと楽しい時間はあったはずで、それまで否定する必要はないんだよ」
あやすように背中をトントンしてくれている。
「Aはあの店をずっと支えてきたわけでしょ？
すごいことだよ。よく頑張った。愛情たくさん注いだんだね。
これからはAが愛情を受け取る番だよ。
俺がAをめちゃくちゃ愛すから。だからさ、楽しみにしててよ」
彼の腕に抱かれ、うん、と頷く。
「あと俺にもめちゃくちゃ愛情注いでね」
そこ大事だから忘れないでね、と可愛くお願いされた。
こくりと頷く。
「私も健人にたくさん愛情伝えるよ」
「嬉しい〜。俺基本めっちゃ重いけど、Aも結構重そうだなって思ってるんだよね」
ちょっと笑って言われてしまった。
顔を覗き込んで目元をちょんちょんとパジャマの袖で拭われた。
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にこ(プロフ) - ふぅかさん» 小説を読み返して幸せに浸る予定だなんて嬉しいお言葉ありがとうございます🥹お話に触れる時間がふぅかさんにとって楽しいひとときとなっていれば幸いです。またどこかのお話でお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました！ (3月9日 14時) (
レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 本当に素敵な作品です🩷 3月末、寂しいです…が、にこさんの小説を読み返して幸せな気持ちに浸る予定です! また次作も楽しみにしてます! 応援してます! (3月9日 2時) (レス) @page48 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ふぅかさん» コメントありがとうございます♡世界観を気に入って頂けてよかったです！きちんと完結させるよう頑張りますので最後まで見届けて頂けたら嬉しいです♡引き続きよろしくお願いします (2月23日 15時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - いつも楽しませていただいております! この世界観、大好きです! 応援してます! (2月23日 0時) (レス) @page26 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - こたさん» いろんなことが一気にあってもう2月になりそうですけども。ご心配おかけしてたのならすみません🙏こんな時にリアル設定ってどうなの、とか思ったりしてますが、世界観を気に入ってもらえてるのならよかったです🥺優しいお言葉ありがとうございます🥺 (1月31日 1時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2024年1月5日 17時
