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マジック ページ6

抱き締められたーーー

「猫耳がふさふさしてる!」

興奮した様子の鈴が猫耳に触れた。

「んっ!ちょっと鈴!やめっ…」

聞こえて無い様子の鈴が触り回す。

こそばゆい。

「あ!尻尾もある!」

私の尻尾を掴んだ。

「ちょっ、鈴!」

楽しそうな鈴は、なあに?と私を見てきた。

嬉しいのは分かるけど顔が近い。

仕方無く、大人しく触らせてあげた。

「もふもふ!」

破顔した嬉しそうな表情が可愛くて、何とも言えない程恥ずかしくなってくる。

そんな顔で見詰められたら私、死んでしまいそうだよ。

「鈴、そろそろ離してよ」

「クロみたいで可愛い」

ニッコリと笑った。

あぁ、君のせいだから。

ぺろり…

「へっ?な、何、え!」

鈴の唇を私は舐めた。

「猫みたいなのだろう?」

真っ赤になっている頬を舐める。

「ねぇ、猫なら良いよね?」

君の唇を奪ってもさ。

「ッ‼」

固まっている鈴を抱き寄せる。

「奪っちゃうよ?」

「猫はそんな事しない!」

真っ赤な顔で叫んだ。

人間なら良いのかな?

「鈴、マジックだよ」

にっと笑って私は猫耳を手で覆う。

其れから人間に戻りたいと願った。

すると、猫耳は跡形も無く消えた。

「凄い!」

目を輝かせて聞いてくる鈴に、少し苦笑した。

私も原因は分からないのだよね。

「さぁねぇ?所で…」

顔と顔の距離が後、2センチあるか無いかの距離の鈴を見詰める。

身体と身体は密着している。

「人間ならしても良いのかい?」

わずか1センチまで距離を縮めた。

「ッ⁄⁄⁄」

そんなに可愛く頬を染められたら我慢出来ないよ。

チュッ…

「え?」

キョトンと私を見上げた。

「んん?唇が良かったかい?」

するりと鈴の唇に指を這わせた。

頬で我慢したのだけどねぇ。

物欲しそうな顔をしてるから。

「ち、違います!ビックリしたんです!」

真っ赤な頬に手を当てて鈴がそっぽを向いた。

「少しは私を意識したかい?」

「大人の人って感じですね」

むっとしている鈴が私を恨めしそうに見詰めた。

「大人だからねぇ」

「もう、からかわないで下さい!」

「からかう?」

私はそんなつもりでは無かったのだけど。

「私は至って真面目だよ?」

顔がまだ赤い鈴の頬に手を添えて言う。

「君を好きな気持ちは本当だし、君の唇を奪いたかったのも本当だよ?」

付き合うッ!?→←護衛生活



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設定タグ:太宰治 , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:恋愛
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彼岸花(プロフ) - 有難うございます!更新遅くならないようにしますね! (2017年6月10日 13時) (レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 面白かったです!これからも更新頑張ってください! (2017年6月10日 10時) (レス) id: ce2af6657d (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 白夜の幻想者さん» 有り難うございます!そう言ってもらえると嬉しいです (2017年5月21日 8時) (レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 夏さん» 頑張って書きますね!コメント有り難うございます! (2017年5月21日 8時) (レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 面白いぃぃぃぃ!!(ΦωΦ)更新がんばって! (2017年5月21日 8時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼岸花 | 作成日時:2017年5月14日 18時

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