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高校生…? ページ3

家を出て歩くと何処に行けば良いか分からなくなる。

何をしているのだろうか?

学校では無いだろうなぁ。

制服何て家に無かったし、仕事かぁ。

スーツは無かったものなぁ。

何をしているか全然予想がつかない。

私も探偵社に帰らないといけないね。

そう思うが、彼女の側を離れたくなかった。

「鈴…」

其処に居ない彼女の名を読んだ。

「何ですか?」

後から返事が返って来た。

「え?」

振り向くと綺麗なドレスに見を包んだ彼女が立っていた。

微かに昨日香った香水の匂いがした。

「私を知ってるんですか?」

彼女が私の顔を覗き込んでくる。

ドレスが風ではためく。

「鈴ちゃん!本番だよー!」

そんな声に彼女がそちらを振り返った。

「お客さんですよね?どうぞ見ていって下さい」

私の手を引き鈴が店に入った。

確か聞いた事があった。

最近有名な踊り子鈴とは、彼女の事だったのか。

そう言われ、私は席に座る。

観客の話し声がした。

「鈴ちゃんの踊りは何回見ても飽きないからな」

「全くだ。けど、鈴ちゃんは高校生何だとよ」

高校生?あの大人びた子が?

良く話を聞こうとしたら幕が上がった。

歓声を背負い鈴が出て来た。

先程とは違い緩やかな衣装で、手足を動かせば衣装の裾がひらりと揺れる。

ニッコリと微笑み踊りだした。

軽やかに踊る姿が妖艶で浮世離れしていた。

何処かへ飛び立ちそうな鳥を連想される。

「綺麗だねぇ」

鈴が楽しそうに踊る。

続いて何かを取り出した。

「チェロ…?」

低く身体に響くメロディーが流れる。

弦を弾く手が軽やかに踊る。

幻想的な世界が幕を閉じた。

幕が下がっていき、彼女が見えなくなる。

私はこんなにも歳が掛け離れている彼女を好きになったのか。

「どうしようかなぁ」

私は彼女の側を離れる気は一切無いよ。

「太宰ー!!!!」
何処からか国木田君の声が聞こえてきた。

幻聴かなぁ、肩を揺さぶられるけど。

「あぁ、幻聴が聞こえるなぁ」

「太宰さん今まで何処に行っていたんですか!」

敦君にも言われる。

「此処で何してる!」

「いや〜酒屋で、踊り子鈴と言う有名な少女の話を聞いてねぇ」

「仕事じゃ無いのか?」

国木田君が肩透かしをくらった顔になった。

鈴が依頼したのだろうか?

「どんな依頼だい?」

「彼女のストーカー被害が多くてな、彼女を保護して犯人を捕まえるのだ」

「国木田君…其れ私がするよ」

ストーカー被害→←側に居たい



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設定タグ:太宰治 , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:恋愛
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彼岸花(プロフ) - 有難うございます!更新遅くならないようにしますね! (2017年6月10日 13時) (レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 面白かったです!これからも更新頑張ってください! (2017年6月10日 10時) (レス) id: ce2af6657d (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 白夜の幻想者さん» 有り難うございます!そう言ってもらえると嬉しいです (2017年5月21日 8時) (レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 夏さん» 頑張って書きますね!コメント有り難うございます! (2017年5月21日 8時) (レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 面白いぃぃぃぃ!!(ΦωΦ)更新がんばって! (2017年5月21日 8時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼岸花 | 作成日時:2017年5月14日 18時

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