可愛い ページ12
「「「勿論だ/よ⁄⁄⁄」」」
可愛い過ぎる位だ。
「良かった」
ほっとした様に肩を撫で下ろした。
「次は此れね」
私が選んだ服を差し出して、奥に行かせた。
私が選んだ服しか着せたくないよ。
「君達、何処で拾ったんだい⁉」
興奮した様子で首領が言う。
「自サツ未遂の時に拾って来たのですよ」
スルスルと奥から衣切れの音が響く。
「人形の様だね」
「睡蓮をマフィアにいれても良いですか?」
「勿論良いよ‼」
首領は一つ返事で了承してくれた。
「有り難うございます‼」
睡蓮が首領にお礼を言った。
何時の間にか隣に居た睡蓮が私を見上げる。
「…今夜空いてるかい?」
「今夜?空いてはいるけれど…」
「手前‼空いてねぇだろうが!」
睡蓮は意味が分からないのかキョトンとしている。
「中原との用があったかしら?」
「あぁ!そうだ!」
中也は何を言っているのかなぁ?
睡蓮が可愛いからって我慢しないなんてさ。
「嘘付かないでよ、中也」
「手前こそ何にも知らねぇコイツに何言いやがんだ」
こんなに私が選んだ服が似合っている睡蓮を誘わない手は無いだろう?
「君達、溺愛し過ぎじゃないかね?」
首領が呆れた様に言った。
ぎゅうっと睡蓮を抱き締める。
「私が拾ったんですから渡しませんよ」
「太宰?苦しいわ…」
ほんのりと色付く頬が私の唇の位置にあった。
「…可愛いねぇ」
そっと額にキスを落とす。
中也に獲られては駄目だよ?
「えっ…⁄⁄⁄」
真っ赤になった睡蓮が私から目を逸らした。
「えっ?」
其処まで真っ赤になるとは思わず此方が恥ずかしくなってしまう。
「手前‼来い!」
中也が睡蓮を私の手から奪った。
「中原?」
やばいよ、真っ赤になったのが分かるだろうなぁ。
中也も赤くなってるし、睡蓮が可愛過ぎるから。
「…今夜空いてるか?」
「中也、同じ事言っているのだけど」
単細胞だものね、蛞蝓だし。
「どうしたの?二人共」
訳が分からないのか睡蓮は呆然としている。
「…君達は三角関係かね?」
「三角、関係?」
意味が分からない睡蓮が珍しそうに口に出した。
「俺の方が好きだよなぁ?睡蓮」
「私の方が好きでしょ?睡蓮」
睡蓮を中也の腕の中から取り返す。
「…何方ともはありなのかしら?」
「「…可愛い」」
焦ったのかアワアワとして私達の方を見た。
喧嘩はしてないのだけどねぇ。
睡蓮が可愛いからさ。
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心結(プロフ) - いえいえ!笑 小説書き頑張ってね(*^^*) (2017年9月14日 17時) (レス) id: ccce44416b (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 心結さん» 分かるよー!ありがと(≧▽≦) (2017年9月14日 17時) (レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
心結(プロフ) - 多分誰かは分かると思いますけど笑 色々読ませてもらいますね、爆笑 個人的にこのお話は結構好きですよー。 (2017年9月14日 17時) (レス) id: ccce44416b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彼岸花 | 作成日時:2017年3月31日 9時