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セブルスside
口を開けばハリー、ハリーと何なのだ。
酔いが覚めて苦々しい気分が戻ってくる。
忌々しい事だ。
セ「お前がいるだろう」
お前がポッターを守っているではないか。
誰からか攻撃しようものなら、普段の様子から考えられないほど苛烈に怒り狂うだろう。
それなのに何故、急にこんな事を言い始めた？
『念の為です。貴方が、ちゃんと守ってくれるか不安になって…』
守るだろう。
リリーの為と、目の前で不安げに揺れる瞳を持つ女の為に。
だが、どうしてこちらを見ていない？
ポッターだけを見つめて、何故私を見ない？
強引に彼女の顎を掴み、顔を上げさせる。
セ「…約束しよう」
本来なら、私が守りたいのはお前もなのだ。
そう言った所でこの女は嫌がるだろう。
分かってはいても、無茶をされては困る。
『良かった…』
セ「…さて、お前は我が輩の寝込みを襲いに来たのではないのかね？」
『なっ！誰が襲うもんですか！』
先ほどとは一変してカッと彼女の顔が赤くなる。
そうしていれば良い、儚い表情をされると怖くなる。
いつか消えてしまうのが、恐ろしくてたまらなくなる。
セ「ククッ、何、こんな時間だ。乗せられてやろう」
『だから、私は襲いになんて来てませんよ！』
セ「残念だ」
今だけは、独り占め出来る。
こんな夜も深い時間に、二人だけなのだ。
少しは期待もするだろう。
だが、目の前の女はそれさえも知らずに、悠々と男の部屋に入ってくるのだ。
『もう、冗談でもやめて下さいよ』
椅子に座った彼女はため息をこぼす。
紅茶を出せば、キョトンっとこちらを見上げた。
セ「何かね？」
『あ、いえ…。匂いからしてアールグレイかと』
間違いではない。
よく見ていてよく気付く女だ。
こんな時ばかり気付かなくてもいいだろうに。
セ「嫌いかね？」
『いえ、好きですよ。ありがとうございます』
恐らく彼女が好んで飲んでいる紅茶だ。
クィレルが用意していたから間違いではないだろう。
目の前の女に飲ませる為だけに買ったのだ。
セ「それで、説教を聞く気はあるかね？」
『…全部終わったら聞きますよ』
全部終わったら、お前はどこにいるんだ？
本当に、聞くつもりなのか？
問うた所で答えないのだろう。
セ「お前は…」
言いかけて、彼女を見れば寝ていた。
セ「無防備な奴め」
こうやって寝ていたら本当に手を出されるぞ。
唇を合わせれば起きる気配もない。
体温を確かめるようにまた口付けを交わした。
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彼岸花(プロフ) - セナさん» ありがとうございます。続き更新していきますね！ (2022年3月3日 12時) (
レス) id: faf1357482 (このIDを非表示/違反報告)
セナ - 本当にこの物語面白いくて大好きです！彼岸花さんの無理のないよう、続きを待ってます！！( ´∀｀) (2022年2月20日 16時) (レス) @page36 id: 267bff52f8 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - セブラブさん» ありがとうございます。もう少ししたら更新する予定です(^^)/ (2021年4月29日 23時) (レス) id: faf1357482 (このIDを非表示/違反報告)
セブラブ - この物語大好きです！続き待ってます！ (2021年4月22日 21時) (レス) id: c2a3af8909 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - すごく面白いです！！ 続き楽しみにしてます♪( ´▽｀) (2021年4月16日 2時) (レス) id: 1bbac6ee91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2021年2月22日 23時
