友情 ※38※ ページ38
セ「…巫山戯るな、お前などいらん」
『えぇ。心配しなくても行きませんよ』
ル「だが、この話をバラされては困るからね」
ガシリとルシウスさんに腕を掴まれる。
口止めしようと言うのか？
『ダンブルドア先生はご存知ですよ。スネイプ先生の事を信じているんです』
絶対に、ダンブルドア先生を裏切る事は許さない。
そんな人間は私が直々に引き裂いてやろう。
ビクリとルシウスさんが私を見て肩を震わせた。
ル「…私は失礼するよ」
『えぇ、また』
ルシウスさんを見送ればスネイプ先生が私の手を掴んだ。
セ「我が輩が裏切るとでも？」
『…いいえ、貴方はリリーの為なら何でもしてくれます。それなのに疑ってはいません』
疑ってはいない、実際彼はやり遂げている。
けれどもし、万が一にでもそんな素振りがあれば間違いなく彼への信頼はなくなるが。
セ「…そうか」
『はい』
セ「何でこんな廊下で寝ていた？」
『もしかしたら、元の生活に戻れるかも知れないなんて、望んだんですよ』
セ「うなされる程、嫌な生活にか？」
ハッと彼をみればそれは嘘ではないようだ。
真逆、昏睡状態の時にうなされていた？
『…此処は、私には勿体無いですから』
私には過ぎた場所で勿体無い。
セ「残念な事だが、闇の帝王を討ち取るにはお前の力も必要だとダンブルドアの判断したのだ」
『ふふっ、真逆…』
そんな筈はない、私がいなくてもシナリオ通り上手く行くだろう。
そうなると、私が出来るのは誰かの身代わりになる事だけ。
セ「貴様は何方にせよ使えんだろう」
『…ご期待に答えられるように頑張りますよ』
セ「その前に反省文だな」
ばさりと私の前に羊皮紙を置かれる。
『え？寧ろ功績を…』
セ「ほう、夜に抜け出した事は功績かね？」
『…ハリー達は、どうなんですか？』
私だけなのか？
セ「お前は熱があるのに抜け出した。ポッターの行いは褒められたものではないがお前の行いはもっと褒められるものではない」
『…魔法薬を、作りますから』
セ「…教科書を暗記する程頑張る事ですな」
それくらいなら、お安い御用だ。
『でも、休みの間にしたい事が沢山あるんです』
ルーピン先生も来るし、他にも少し細工をしなくてはならない。
セ「どうせろくな事を考えておらんだろう」
『えぇ、まぁ』
セ「明日、我が輩の部屋に来い。我が輩が直々に教えてやろう」
『…お手柔らかにお願いします』
セ「簡単だろう」
フッと彼は嘲笑した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彼岸花(プロフ) - ｾﾌﾞLOVEさん» ありがとうございます(*^^*)そう言って下さって嬉しいです (2020年8月29日 1時) (
レス) id: faf1357482 (このIDを非表示/違反報告)
ｾﾌﾞLOVE - 面白いです！教授…教授ぅ……好きぃ……続き頑張って下さいｯ！応援してますｯ！！！！！ (2020年8月28日 20時) (レス) id: 782e9679bc (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - シーナさん» ありがとうございます(*^^*) (2020年3月12日 13時) (レス) id: faf1357482 (このIDを非表示/違反報告)
シーナ - 面白かったです！続き、頑張って下さい！.+:｡ ヾ(◎´∀｀◎)ﾉ ｡:+. (2020年3月8日 23時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彼岸花 | 作成日時：2019年9月25日 18時
