友情 ※36※ ページ36
『心配、してくれたんですね』
優しい事だ。
やっぱり、この人は情に厚い。
セ「煩い！」
『ありがとうございます。でも、謝ったりなんてしませんから』
私は謝ったりなんて、しない。
ハリーに付いていった事が悪いとはきっといつまでも思わないから。
セ「貴様、反省もしないとは何事だ！」
『悪くないですから』
ニコッと笑えばダンブルドア先生はかすかに笑い声を上げた。
セ「ダンブルドア！貴方も何か…」
ダ「少々気が強いようじゃの」
『ハリーを守りたかったので』
私は這ってでもハリーと一緒に行っただろう。
心配だったし、トムと会いたかったから。
セ「少々！？」
『スネイプ先生、怒ってると皺が増えますよ』
彼の額をトンッと指で押す。
セ「貴様のせいだろう！！」
途端に怒鳴られてしまった。
『あ、また眉間の皺が出来て…』
ハ「香…？」
医務室で寝ていたハリーがスネイプ先生の怒鳴り声で目を覚ました。
『ハリー。身体は大丈夫？何処も痛い所はない？』
ハ「う、ん。香は…その、大丈夫？」
ハリーは私の心配の方をしたのか？
自分はバジリスクの牙で死にそうになったと言うのに。
『大丈夫よ、ハリー。まだ休んでて良いからね』
そうっとハリーの頭を撫でる。
ハリーのように、なれたら良いのに。
人を思いやる心に溢れている彼のようになれたら、どんなに良いだろう？
ハ「うん…香はトムが言った事気にしてない？」
『え？』
気にしてない、とは言えない。
正直な話トムとはまた会いたいとさえも思っているの。
ハ「何処にも行かない…？」
心配そうな瞳に笑ってしまう。
私じゃなくても、ロンやハーマイオニーがいるのに私を望んでくれている。
『うん。行かないよ』
ハ「良かった」
ハリーは安心したように眠っていった。
『おやすみ、ハリー』
チュッと彼の額に口付ける。
無事で本当に良かった。
セ「話は終わってはいないが？」
尚もスネイプ先生は話が終わっていないと、催促する。
『私も眠たいです』
ダ「今は休むと良い」
ダンブルドア先生の言葉にスネイプ先生は歯がゆそうに私とダンブルドア先生を見た。
『セブルス先生、ありがとうございます』
すうっと私はそのまま寝てしまった。
彼の驚いたような戸惑ったような赤い顔が見えた気がした。
きっと、私の勘違いだろう。
だから、何となく、彼の心配がとても嬉しく思えたのもきっと勘違い。
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彼岸花(プロフ) - ｾﾌﾞLOVEさん» ありがとうございます(*^^*)そう言って下さって嬉しいです (2020年8月29日 1時) (
レス) id: faf1357482 (このIDを非表示/違反報告)
ｾﾌﾞLOVE - 面白いです！教授…教授ぅ……好きぃ……続き頑張って下さいｯ！応援してますｯ！！！！！ (2020年8月28日 20時) (レス) id: 782e9679bc (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - シーナさん» ありがとうございます(*^^*) (2020年3月12日 13時) (レス) id: faf1357482 (このIDを非表示/違反報告)
シーナ - 面白かったです！続き、頑張って下さい！.+:｡ ヾ(◎´∀｀◎)ﾉ ｡:+. (2020年3月8日 23時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2019年9月25日 18時
