友情 ※33※ ページ33
『似てないわ、全然違う…ハリーを殺そうなんて思わないもの』
どうにかトムの腕の中から逃げ出そうとしてもビクともしない。
それもそうだろう、身長差もある。
ハリーが逃げ回っているのに、私はトムに捕らわれているだけ。
私は、足手まといだ。
リ「何故ハリーを守る？」
トムの言葉に少しばかり考える。
『…ハリーが愛の結晶だから…ダンブルドア先生の意志を受け継ぐ存在だからよ』
ダンブルドア先生は私の家族になってくれた人。
そんな人に対して裏切るなんて事できる筈がない。
一生私はダンブルドア先生を裏切る事など出来ない。
リ「…ダンブルドアの何が良い？」
何が良いなんて、あの人程の人格者を私は知らない。
『初めて出来た家族なの、ハリー達も初めて出来た友達…』
友達なのかも分からないけれど、でも、友達と名をつける事を許して欲しい。
どうか、仮染めでも良いから私の友達であって。
リ「僕だって君と家族になれる。君は家族が欲しいなら僕と来るべきだ」
『家族…に？』
差し出される手を取りたくなる。
トムの瞳は嘘をついてるようでもなく心から言ってるようだった。
ハ「香！話を聞いちゃ駄目だ！」
バシャバシャと水音を立て、必死の形相でハリーがこちらに走って来る。
『ハリー…』
リ「嘘は言っていない、本気で香を愛している」
ハ「お前に香は渡さない、人殺し何かに香は似てない！」
ハリーの叫びに耳を塞ぎたくなる。
ごめんなさい、そんなに優しくないの。
トムと私が似てるのは自分でも感じていたからこそハリーの言葉は私の胸をえぐる。
リ「それはどうかな。香は僕と来たがってる」
バシャンッと音を立てバジリスクが水の中から現れる。
ハリーは帽子の中からグリフィンドールの剣を取り出した。
『ハリーっ、危ないわ！』
石像に登りハリーはバジリスクから逃げ回る。
逃げ回りながらハリーは剣を振り回しグサリとバジリスクを深々と刺した。
リ「無駄だ、あと数時間後には僕は完全に復活する」
無駄ではない。
映画で観た通りに、物語を進めるのだ。
ごめんなさい、トム。
それでも、私はハリー達の味方である限り貴方に牙を向く。
『…ハリー、バジリスクの牙で日記を刺して！』
自分じゃ出来なかった。
情けなさに打ちひしがれながら私は叫ぶ。
ハ「分かった！」
ハリーは勢いよくバジリスクの牙を日記に突き立てる。
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彼岸花(プロフ) - ｾﾌﾞLOVEさん» ありがとうございます(*^^*)そう言って下さって嬉しいです (2020年8月29日 1時) (
レス) id: faf1357482 (このIDを非表示/違反報告)
ｾﾌﾞLOVE - 面白いです！教授…教授ぅ……好きぃ……続き頑張って下さいｯ！応援してますｯ！！！！！ (2020年8月28日 20時) (レス) id: 782e9679bc (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - シーナさん» ありがとうございます(*^^*) (2020年3月12日 13時) (レス) id: faf1357482 (このIDを非表示/違反報告)
シーナ - 面白かったです！続き、頑張って下さい！.+:｡ ヾ(◎´∀｀◎)ﾉ ｡:+. (2020年3月8日 23時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2019年9月25日 18時
