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第十七話 ページ19

「……助けてくれて、ありがとう。そしてごめんなさい。」

最後の所だけ小さくなったけど、お礼を言われるのはやっぱり嬉しい。

「どういたしまして。」

だから、返事を返した。

聞こえたのかどうかはわからないが、その場から彼女は去っていく。

「さて、俺も戻るか。」

そう言いながら教室に戻る。

それで貸してもらった本は後で読もう、話の途中で話をきられると、なんかもやもやして集中できないから。

そう思って、教科書の準備をしてゆっくりとすることにした。

相も変わらず暗い夜空を見て考える

ああ、しかしそろそろ満月の日だろうか。

そう思うと、気が重くなる。

何事もなく終わることを祈るしかない。

もっとも祈る対象なんかないのだが。

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作者名:古茉 x他1人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年4月17日 20時

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