其の3 運命とは交錯する物だ ページ4
敦「……虎探し?」
『あー、最近騒がれてますよね。人喰い虎って』
太「そうそう、倉庫を荒らしたり畑の作物を食ったり好き放題さ。
最近この近くで目撃されたらしいのだけど──」
突然、ガタッと音がした。
何かと思って横を見ると、敦さんが真っ青な顔をして椅子から転げ落ちた。
敦「ぼ ぼぼ僕はこれで失礼します」
『え、ちょちょちょ待ってよ!? めっちゃくちゃ怪しいんだけど!?』
こんな中残されるとか厭だ!!
そんなこんなで国木田さんに敦さんは捕獲される。
敦「む 無理だ!
奴に人が敵うわけない!」
国木田さんが動こうとする、
前に動く。
敦「あいつは僕を狙ってる! 殺されかけたんだ!
この辺に出たんなら疾く逃げないと──」
『何というgood timing!! 好都合だね!』
太・敦「発音善いな!?」
あ、やべぇ。
まいっか。
『お褒めいただきありがとう。けど今はそんなのはどうでも善いだろ』
サーセン、と太宰さんが云う。
うぜー。
国「其れで小僧、何がグッドタイミングなんだ?」
怪訝な顔をして問う国木田さんに俺はにっこりと笑う。
『敦さん、狙われてるんでしょ? だったら敦さんには悪いけど餌になってもらって、誘き出せば?』
太「そうだねえ。それが効率的だ」
敦さんがガタッと立ち上がる。
敦「嫌ですよ!」
太「報酬出るよ」
とまぁ報酬に釣られて敦さんも協力する事に。
◆◇◆◇◆
ちょっと待てよ。
何で俺も此処に居るんだ?
おかしいなあ、帰れないぞ……
今日は素敵な素敵な休暇だっ…………
太宰さんと出遭った時点で最悪だよな。
『すみません俺帰っていいすか』
暗い中完全自 殺読本を読む太宰さんと怯える敦さんに云う。
太「駄目だよー、君がこの案の発案者だ。それに、関わってもらってるし最後まで付き合ってよ」
『えー...........』
面倒な...........!!
ていうか発案者だろうが何だろうが関係無くねぇ?
俺16なんだけど。 一応未成年なんだけど。
ポートマフィア所属の時点で駄目だな。
『................はァ、判りましたよ。仕方ないので居ます』
その時だった。
奥で物が崩れ落ちる音がした。
敦「今......そこで物音が!」
太「そうだね」
敦「きっと奴ですよ太宰さん!」
怯え過ぎだなぁ。
まぁ、俺は知ってるからな。
虎の正体。
そして行く末を。
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衣紋(プロフ) - 有栖さん» お読みいただきありがとうございます!!後々にわかりますので楽しみにしていてください! (2018年4月6日 19時) (レス) id: d3938a972f (このIDを非表示/違反報告)
有栖(プロフ) - 過去に何があったのかが、気になります (2018年4月4日 17時) (レス) id: e7a3c43521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:衣紋 | 作成日時:2018年2月1日 21時