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鈍い音、次いで重量のあるものが床に叩きつけられる音が、この部屋に響く。
もちろん私が姫を殴り、その衝撃で彼が床に倒れ込んだ音だ。
…うん、3日だけだけどブートキャンプの効果出てる気がする。
グッと手を握って何度か頷いた。
そして、驚いたようにこちらを見ているヴィラン達や、爆豪くんに笑った。
「あ、私達の話はもう済んだよ。だからそちらの話を聞こうか…特に、爆豪くんのことをね」
「…怖、」
「大丈夫、不当な扱いがなければ急に殴りかかったりはしないよ」
死柄木のぼそりと呟かれた声に笑って言い返す。
そして、再び腰掛けて掌を組んだ。
「A、ちゃん、」
「初めからお前と話ができると思ったのが間違いだったよ、姫」
「なんで？理解できるのは…私だけなのに！」
「どうかな。少なくとも私はまだ彼らに拒絶されてない」
私に縋り付くようにして訴える彼に笑いかけた。
これじゃあ、どちらが悪役か分かったものじゃない。
「そんなの、決まって、」
「その時に考えるよ」
聞いてくれると言ってくれた人がいる。
今は、それだけで十分だ。
「拒絶された後のことは、拒絶された時に考える」
そんな私の楽観的な言葉に目を見開いた彼は、ピタリと動きを止めてしまう。
それを見て、とりあえずは静かになるだろうと死柄木に視線を移した。
「おいおいおい、せっかく連れてきたのに振られてるんじゃあどうしようもないなぁ」
やれやれとでも言いたそうに首を竦めた彼は、爆豪くんに視線を向ける。
そして、ニタリと悪役顔で笑った。
「見とけよ、西園寺 姫子。交渉はこうやってやるんだ」
気だるげに左腕をカウンターに乗せる死柄木。
手首の付いた顔が、ぐるりと爆豪くんに向けられた。
「ヒーロー志望の爆豪 勝己くん…俺の仲間にならないか？」
そんな勧誘の言葉が吐き出される。
私は一人、眉をひそめた。
爆豪くんを攫ったのは、ヴィラン勧誘のため？
「寝言は寝て死ね」
…寝ても言わせてくれないんだ。
顔を引攣らせつつもそう言い放った時、目の前に置かれていたテレビがつけられる。
そこには、相澤先生とブラドキング先生、そして校長先生の頭を下げる姿が映っていた。
一番に感じたのは、ブラドキング先生が無事である事に対する安堵。
テレビの中では校長先生がお詫びの言葉を、そしてマスコミからの質問に答えている。
…やっぱり、大問題になったか。
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ヒヨコ(プロフ) - こんにちは、とても大好きです。← ただ１つだけ。84の戦闘シーン、exchangeではなくreplaceの場所がないでしょうか？replaceが置き換えだと認識してるので、ちょっと違うかも？となりました！更新楽しみにしてます！ (2018年10月1日 15時) (
レス) id: 1a5754497d (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - No,2ヒーローがベストジーニストになってませんか？気のせいならすみません。 (2018年9月17日 16時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
碧 - うわあああ好きです！！夢主ちゃん頑張れー！ (2018年9月9日 11時) (レス) id: 1914631717 (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ。(プロフ) - いけいけ夢主ちゃん！姫をぶん殴れ！！ (2018年9月7日 10時) (レス) id: acb2629ba7 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - いけいけかっちゃん！夢主をおとせ！← (2018年8月23日 22時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年7月11日 21時
