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「私の予想通りだった」
シンとした空気の中、独り笑う彼の表情はいっそ狂気を感じるほどで。
あれほど沸いていた怒りは凪いで、今は酷く虚しいような感情が心を締めていた。
「Aちゃんは誰にも打ち明けられない。近くに『緑谷 出久』を始めとした主人公たちが自分のことで精一杯だから」
「…打ち明けられない…？」
「そうだよ爆豪 勝己？お前たちが次々と問題を起こすせいで、Aちゃんは絶対に話せない」
楽しそうに笑いながら爆豪くんにいう彼。
不可解そうな表情を見せる爆豪くんがおかしくて仕方がないとでも言いたそうだった。
「Aちゃんは、本当は誰よりも臆病で遠慮しいなんだ。ヒーローになろうと足掻く君達に、信じてもらえないかもしれないことを打ち明けることなんて絶対にできない」
「…姫、」
「なぁに、Aちゃん！私何か間違ったこと言ってる？」
「やめて」
「もしかして爆豪 勝己に言ったの？」
隣から視線を感じるが、私は決してそちらを向かなかった。
いや、向けなかった。
「Aちゃんが別の、」
「＿＿＿＿ッ姫…！！」
私が声の限り叫んだ瞬間、彼は声を出して笑う。
握っていた手を離し、腹を抱えるようにして。
「大丈夫だよ、Aちゃん！言わないよ、いうわけがないじゃないか！私とAちゃんの二人だけの秘密なんだから！だからそんな怯えたような顔をしないでよ…！！」
紺碧の彼の瞳に映る私の顔は、何かに怯えているようなもので。
次いで、苦虫を噛み潰したようなものに変わる。
…姫の言う通りだ。
私は、信じてもらえないのが怖い。
だから、こんな非現実的なことを打ち明けることができない。
本当の意味で、私の存在を知ってもらうことができない。
私は、次の瞬間に消滅してもおかしくないような存在で。
この世界に父と母という存在がない私は、この世界にとって不純物。
いつみんなに忘れられてしまうのかと、いつも怖かった。
「…姫は、怖くないの。いつ誰に認識されなくなるかもわからないんだよ？」
「何で怖いの？」
私の心の一欠片でも伝わってくれないかと、口を開く。
しかし、帰ってきたのは心底不思議そうな表情。
「私はAちゃんしかいらない」
無邪気な笑顔は、一点の曇りもないもので。
「私と、Aちゃん。世界にそれ以外の何がいるっていうの？」
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ヒヨコ(プロフ) - こんにちは、とても大好きです。← ただ１つだけ。84の戦闘シーン、exchangeではなくreplaceの場所がないでしょうか？replaceが置き換えだと認識してるので、ちょっと違うかも？となりました！更新楽しみにしてます！ (2018年10月1日 15時) (
レス) id: 1a5754497d (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - No,2ヒーローがベストジーニストになってませんか？気のせいならすみません。 (2018年9月17日 16時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
碧 - うわあああ好きです！！夢主ちゃん頑張れー！ (2018年9月9日 11時) (レス) id: 1914631717 (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ。(プロフ) - いけいけ夢主ちゃん！姫をぶん殴れ！！ (2018年9月7日 10時) (レス) id: acb2629ba7 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - いけいけかっちゃん！夢主をおとせ！← (2018年8月23日 22時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年7月11日 21時
