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「…ちゃんと体調管理は自分でしろよ」
「面目無い…」
あの後、ぐるぐると自問自答を繰り返した私はのぼせた。
倒れてお湯に沈みそうになったが、洸汰くんがいたおかげでどうにかそれを免れることができた。
「それにしても、水の個性なんだねぇ」
ぼーっとしている私に焦った洸汰くんは、自身の個性で水を大量にぶっかけた。
意識を持っていかれそうになっていたため、大変彼には感謝している。
裸で倒れて救急車…なんて笑えないからだ。
「な、なんか文句あるか！？」
「いや、助かったなぁって」
まるで爆豪くんを彷彿とさせる目力。
しかし、私は爆豪くんに睨まれることは何度もあったので怯むことでもない。
「た、すかった…？」
私の言葉に目を丸くする彼の動きが止まった。
そのせいで、先ほどまで私に風を届けていたうちわの動きが止まった。
子どもながらに、私に介抱を買って出てくれていたのだ。
…少し、踏み込んでみるかな。
ヒーローという職業にどんな想いがあるのかなどわからないが、彼が嫌悪だけの感情で遠ざけているのではないことは何となく察することができる。
なぜなら個性を使うことに躊躇がなかった…つまり、個性を使う練習をしていたということだろう。
「お風呂で逆上せるのってね、結構危険なことなんだよ。沈んじゃったり、転んで頭を打ったり…下手をしたら、洸汰くんがいなかったら今私は…この世にいなかったかもしれないね」
額に乗せられた冷たいタオルを手のひらで抑えながら、呟く。
横から息を飲むような音が聞こえた。
私は真っ直ぐと洸汰くんを見上げて、精一杯柔らかく微笑む。
「キミは私の命の恩人だね」
子どもらしくまん丸な瞳の色を探る。
深い悲しみと…僅かに見える喜び。
そこには、ずっと吐き捨てていたヒーローへの嫌悪は見えない。
「私の…ヒーローだよ」
「お、れが…ヒーロー…？」
戸惑うような声に一つ頷く。
次の瞬間ぐしゃりと表情を歪め、彼は走って脱衣所を出て行ってしまった。
「…ミスった、かも。性急すぎたかなぁ」
あちゃー、とため息を吐いた。
やはり、彼のしがらみは主人公である緑谷くんしか消すことができないのかもしれない。
ヒーローに憧れているのだろうとは、思う。
しかし、なんらかが原因でその一歩を踏み出せないままでいるのだろう。
…頑張ってね、緑谷くん。
困った時の、主人公頼みだ。
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ヒヨコ(プロフ) - こんにちは、とても大好きです。← ただ１つだけ。84の戦闘シーン、exchangeではなくreplaceの場所がないでしょうか？replaceが置き換えだと認識してるので、ちょっと違うかも？となりました！更新楽しみにしてます！ (2018年10月1日 15時) (
レス) id: 1a5754497d (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - No,2ヒーローがベストジーニストになってませんか？気のせいならすみません。 (2018年9月17日 16時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
碧 - うわあああ好きです！！夢主ちゃん頑張れー！ (2018年9月9日 11時) (レス) id: 1914631717 (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ。(プロフ) - いけいけ夢主ちゃん！姫をぶん殴れ！！ (2018年9月7日 10時) (レス) id: acb2629ba7 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - いけいけかっちゃん！夢主をおとせ！← (2018年8月23日 22時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年7月11日 21時
