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「え、結局皆バラけてるの…？」
携帯を見ながら足早に歩いてたが速度を落とす。
今日は、1-Aの皆で一緒に合宿の買い物に行こうという話になっていた。
…といっても、用事がない人たちだけだが。
試験を不合格になった、あるいは筆記で赤点を取ったものは林間合宿中学校で補修…という話だったが、これは相澤先生による『合理的虚偽』だった。
なので本日の買い物に繋がるわけだ。
しかし、私は見事に寝坊してしまった。
…ま、皆を待たせるよりいいか。
皆で来た意味は…？と一瞬疑問に思ったものの、寝坊したことを不満に思われるよりもいい。
それを知らせてくれた百ちゃんにお礼のメールを打つ。
ついでに彼女と合流しようと、場所を問うメールを送る。
休日のショッピングモールは非常に混んでいる。
メールが帰って来るまで、大人しく待っていた方が得策だろう。
「…眠いなぁ」
ポツリと呟いて、思い瞼を軽く擦った時だった。
肩に回る、誰かの手。
低く囁くような声。
ゾッと背筋が凍る雰囲気。
「よぉ、A A」
「…し、がらき…とむら…っ」
ニタリと異常なほど口角を上げた彼は、肩に回していない方の人差し指を自身の唇に当てる。
ひび割れ、カサついたそこが開く。
「しーっ、静かにしてくれ。さっきも緑谷と話してきたんだ」
…緑谷くんと！？
「おいおい、そんなに睨むなよぉ。おっとそうだ、さっさと逃げないとヒーロー共が来ちゃうなぁ」
「…そう言っている割には、余裕そうだけど」
「まあ、捕まるとしても…タダでってわけには行かないよなぁ」
こんなに獲物がいる、と笑って告げる死柄木に背筋が凍る。
休日のショッピングを楽しんでいる光景を、一瞬で地獄絵図にすることができる人間だ、死柄木は。
顔を伏せた私の顔を覗き込む死柄木。
その表情は、酷く愉しそうだった。
「俺は今、お前とお茶したいと思ってるんだけど…付き合うよなぁ？」
「…脅してるつもり？」
「いやいや、ただの提案だよ。それに俺たちは、西園寺 姫子のことも話さなきゃいけないだろ？」
肩にスッとかかる手のひら。
痛みを覚悟したが、伝わるのは彼の低い体温ばかり。
不自然に中指が浮いているが、指5本で触れないと発動しない…のだろうか。
もしくはそれさえもフェイクで、自由に個性を使えることができるのか…。
「なあ、ヒーロー？」
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ヒヨコ(プロフ) - こんにちは、とても大好きです。← ただ１つだけ。84の戦闘シーン、exchangeではなくreplaceの場所がないでしょうか？replaceが置き換えだと認識してるので、ちょっと違うかも？となりました！更新楽しみにしてます！ (2018年10月1日 15時) (
レス) id: 1a5754497d (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - No,2ヒーローがベストジーニストになってませんか？気のせいならすみません。 (2018年9月17日 16時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
碧 - うわあああ好きです！！夢主ちゃん頑張れー！ (2018年9月9日 11時) (レス) id: 1914631717 (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ。(プロフ) - いけいけ夢主ちゃん！姫をぶん殴れ！！ (2018年9月7日 10時) (レス) id: acb2629ba7 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - いけいけかっちゃん！夢主をおとせ！← (2018年8月23日 22時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年7月11日 21時
